遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「なでる」(撫でる)と「なぞる」(なぞる)の二通り考えられる「なぜる」。広範囲で使われる表現で特に遠州弁ということではないのだが遠州でも使われるということで。男女共用の言葉。
「撫でる」と「撫ぜる」は地域によって分かれる表現でどちらも辞書に記載されているのでどちらも共通語なのであろう。遠州では実際のところどっちも使うという人それぞれ状態なのであるが「頭なぜる」・「逆なぜ」というと訛ってると感じるのでおそらく「なでる」が正しいという判断が働く地域ではなかろうか。
もうひとつの意味使いの「なぞる」であるが、「線をなぞって」というのを「線をなぜって」とかいう言い方をする地域は「撫ぜる」に較べたら狭まるみたいであるようだし、こちらは辞書には記載されていないので方言という部類に属するのかもしれない。ただその使用地域の範囲がどれくらいなのかは分からない。
例文
「おっかしいなあ。着きゃせんじゃん。」
(変だなあ。着かないじゃないか。)
「お~い頼むにい。」
(お~い勘弁してくれよ。)
「ちゃんと地図なぜって来ただにやあ。」
(ちゃんと地図なぞって来たのになあ。)
「ほんとけえ。どれ、かしょう。・・・っておめえどぶるい地図みてんじゃねえよ。何年前のだこれえ。こんなんじゃおめえ着けれすかあ。」
(ほんとかよ、どれ貸してみな。・・・ってお前何年前の地図だよこれ。こんな古い地図見て着けるかよ。)