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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

なるようにしかならんらあ

「なるようにしかならなんらあ。」

以前某有名人の方が好きな言葉として挙げておられましたがモロ遠州弁です。「やれるこたあ、きっちしやってるもんで、あたあもおなるようにしかならんらあ。」(自分が出来る事はちゃんとやってきているのだから、後は迷わず進むだけ。)要約すれば「人事を尽くして天命を待つ」と言う事になる訳で、非常に前向きな物言いになります。

逆に後ろ向きの場合だと、「やることやったって、全然駄目じゃん、だもんで、なるようにしかなりもしんに。」(努力しても報われないんだからなにやっても同じでしょ。」となる。要約だと「自暴自棄」でしょうか。

しかし、実のところ「なりもしんに」の代わりに「ならんらあ」を使っても(逆もあり)違和感はなく、他に「ならんにい」・「ならんやあ」・「ならんだで」など強弱を変える表現もあるので、文章全体の流れで読まないとプラス発言ともマイナス発言ともどちらともとれてしまう。

このように、「なるようにしかならん」という言葉が使い方ひとつで間逆に解釈できるのは遠州弁も同じで、明確に楽観的な時はこれ、悲観的な時はこれと言う風に分かれていないので、正直「なるようにしかならんらあ」だけでは発言者の真意は測りづらいところではある。

 

 

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