遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
二つの意味がある。もちろん別の言葉であってひとつの言葉がふたつの意味を持つという事ではない。
一つ目は、「「アホかあ」と言っている。
関西風で説明したが共通語なら「馬鹿じゃなかろうか」といった感じでありましょうや。「ばかじゃん」よりも呆れた印象が強くなる。
女性表現であって男だと「馬鹿かあ おんしゃ」くらいであろうか。
例えば男が道行く可愛い娘さんの姿を鼻の下伸ばしながら目線で追う様を見てかくのたまう
「ばっかじゃん」
父親と息子がなんかの趣味の話しで無意味に盛り上がってるような時に母親が放つ
「ばっかじゃん。なにん楽しいよを そんなの。」
二つ目は、「ばかりじゃない」。
「さっきゆったばっかじゃん」(さっき言ったばかりでしょうが)。
「ばかり」を「ばっか」というのが味噌であり、「ばか」と言う場合もあるが「ばか」は「ばかり」と訳すよりも「くらい」した方が訳はスムーズとなることが多いので基本「ばっか」と「ばか」は別物と考えた方が自然である。
「ちっとばっかだもんでいいじゃん」(少しばかしなんだからいいでしょ)
「ちっとばかいいじゃん」(少しくらいいいでしょ)
例文
「あんたこないだ頼んどいたのちゃんとやっただけ?」
「こないだ頼まれたばっかじゃんできんよをそんなすぐにでけすかあ。」
「ばっかじゃんあんたなに聞いてたよを。今日のうちにやらんと後えらい目にあうにいっつったじゃん。」
「それならそうとちゃんとゆってやあ。」
「ゆったじゃんちゃんとを。ゆったにい。」
「え~どうすりゃあいいよを。」
「知らんよを。」
「えらい目ってどうなるよを。」
「知らんよを。」
「おどかいてるだけじゃないのけえ。」
「じゃ課長んとこ行ってきてみい。そうすりゃ分かるでえ。」
「・・・急に腹ん痛くなったで今日帰るわ。」
「おい、逃げちゃかんでねえ。」