遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
物凄い些細な違いなのだが、共通語的には「やっとこ」と言うんだそうな。
「やっとこ」の意味は、かろうじて。ようやく。といったものである。
遠州では「やっとこさ」・「ようやっと」であるので「やっとこ」だと凄く物足りない感じがするところである。
もちろん「やっとこさ」が遠州弁であるということはなく、むしろ「やっとこ」なんて普通言わないというとこに地域性があるんだろうなと思って記載。
っていうか、おもちゃのマーチの歌詞で
「やっとこやっとこ飛び出した」ってのはあれか?
「ようやくようやく飛び出した」って言ってるのか?
ずうっと「やっ!」とかな掛け声発しつつ飛び出したと勢いを表わして言ってるのかと勘違いしてたようだ私。
まあそんな道草はともかく、全国的には「やっとこ」と「やっとこさ」はどういう分布になってるんだろう。ネットでみる限りでは甲州・京言葉・大阪弁として載っているのを見かけたが。遠州も「やっとこさ」表現の地域であることは間違いないであろう。
例文
「やあ。やっとこさ着いたあ。どえらいやあ。はあ死ぬう。」
(あ~あようやっと着いたあ。はあしんど。もう駄目。)
「お疲れさんねえ。ちいと休んだら運んできた荷物全部小屋ん中入れとくりょう。」
(ご苦労さん。少し休んだら運んできた荷物全部小屋の中に入れてくれ。)
「お~い殺す気かあ?」
(何それ?こき使いすぎじゃないの?死んじゃうよ。)
「死んでからゆえやあ。そうゆう泣き言わあ。一雨きそうだでちゃっとやらんとかんだあ。」
(そういう泣き言は死んでから言え。一雨来そうなんだから直ぐにやらないといけないのっ。)
「鬼い。」
(あんたは鬼だ。)
「よおゆわれる。」
(よく言われる。)