遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「やるわ」と言っている。特に方言というほどのことでもないが。頻度が高いとこが地域性かなと思って記載。
これ単体で言うと、「あげるよ」とか「あげる」というニュアンスよりも「くれてやらあ」という略形であろう「もってけ泥棒」的踏ん切りを感じる言い回しとなる。といっても別にくれる事に対して名残惜しい(もったいない)がここはひとつ潔くとかいう訳ではないのだが。とにかくきっぱり感というか気前の良さがが強調される言い回しである。若干上から目線という感じはあるが好意の方が上に立つので上から度合いは非常に薄めである。
近い言葉で「やるにい」というのがあるがこれは「あげるよどうする?」という問いかけの要素があるのでちゃきちゃき感はない。
「やるわ」という言い方もよく使われるが「やらあ」の方が勢いが強いのと「やるわ」の方が上から目線を感じる。
例文
「それいいなあ。馬鹿便利そうじゃん。」
「なによを欲しいだけえ。欲しけりゃやらあ。」
「いや別にねだった訳じゃないだけえが。」
「なにいお世辞けえ。」
「いやそんなこたねえよ。便利そうだと思ってるよを。ホントだにい。」
単体ではなく例えば「そうしてやらあ」となると「そうしてやるわ・くれるわ」とかいった感じで横柄もしくは上から目線といった言い回しになる。