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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ゆっとっけっど

「言っておくけれども」と言っている。

「ゆっとっけど」だと「言っておくけど」。まあこちらの言い回しの方が普通だけどちょっと語呂的に「ゆっとっけっど」の方が妙かなと思ってこちらで記載。男女共用。

例文1

「あんたちゃんとゆっとっけっど無駄だと思うやあ。」

  (まあきちんと伝えてはおくけれど無駄だと思うなあ。)

「そんなもんゆってみんとわからんじゃん。」

  (そんなの言ってみないと分からないじゃない。)

「そんな自分にばっか都合のいい話し聞いちゃくれんにい。」

  (そんなこっちにだけ都合がいい話しなんか聞いてはくれないよ。)

例文2

「あんたこの際だでゆっとっけど無駄だと思うやあ。」

  (あのねえこの際だから言っておくけど無駄だと思うよ。)

「なんでよを。やらんよりかましだらあ。」

  (どうしてだよ。やらないよりはましだろう。)

「いちおおゆったであと知らんでねえ。自分で責任持ちなよを。」

  (一応忠告はしたから後はどうなっても私は知らないからね。)

「言う」といってはいるが「言う」というよりも「伝える」と訳した方が理解しやすい言葉であろうか。

使いどころとしては「ゆっとっけど」は「予め伝えておくけど」とかな「一応」・「予め」・「最初に」とかいう事前説明・忠告的な意味合いと「話しはしておくけど」・「伝えとくけど」などという請け負う的意味合いのふたつで使えるが、「ゆっとっけっど」は「話しだけはしとくけど」のような場合に使われるものである。ま、実際は「ゆっとくけっど」という言い方の方が圧倒的に多いけど。

つまり繰り返しになるが「ゆっとけど」を訳すと「言っておくけど」で「ゆっとっけっど」は「言っておくけれども」といった風になる。

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