遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「破く」という意味だがニュアンスとして「破く」よりも意図的なものを感じる言い回しであろうか。男女共用の言葉。
「こねる」を「こねくる」・「ひねる」を「ひねくる」というのと一緒の言い回しである。あまり方言だという印象は持っていないのだが「やぶくる」だけは辞書に載ってなかったのでもしかしたら遠州弁かと思い記載。
「破く」には他に「やんぶく」という言い方もするが「やんぶくる」という言い方は存在しない。
「やんぶく」だと破る行為が目的という感じな勢いであるが「やぶくる」には目的の為に破るみたいな勢いを感じる。
障子を「やんぶく」であれば悪さした感じになるが「やぶくる」なら張り替えとかする感じみたいな違いであろうか。
例文
「よっぽど見られたくない事書いてあっただか知らんがここんさあんとこだけやぶくってあるにい。」
(余程見られたくない事が書いてあったのかここのところだけ破いてあるよ。)
「どっちゃみっちゃこぎたない字で読めやへんだもんで別にやぶかんでもよかっただになあ。」
(どのみち汚い字で読めないんだから特に破かなくても良かったのにね。)
「確かに。」
(そうだね。)