遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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どちらも、たくさんと言う意味で使われている。別に遠州弁ではないが普段よく使っているので一応記載。遠州弁っぽくいうとすれば「がんこ」がらしいのかもしれない。
「ようけ」はなんとなく関西っぽい感じがする。「たんと」は関東っぽい感じがする。どちらも使うのが遠州である。
殆ど意味に違いはないのだが、聞こえる感覚でいうと、「ようけ」は余分・過剰に、「たんと」は過分に(身に余る)といった違いに聞こえることがある。
まあ実際のところは「ようけお食べ。」・「たんとお食べ。」・「がんこ食いない。」と並べてみればそんな違いはないのだが、「たんと」はあげる(贈呈・進呈)に便利な表現で「ようけ食ったしい」・「がんこ喰われた」みたいに単純に量を表現するのに適した表現のような気も個人的にはする。
尚、いづれの解釈も遠州での話しであって地域によって感覚は当然異なると思われる。
車の名前で「タント」というのがあるが「タント一台」とか言われると「一台でたんとかい。」とつっこみたくなる衝動に駆られなくもない。
それと「ようけ」には「よくぞ」・「遠路遥遥」みたいな「ようけ来たなや」(よく来たなあ)とかいう使い方が別にある。こういう使い方は「がんこ」も同様にあるが「たんと」にはこういった意味使いはない。
例文
「開店30分前だけど、どう?お客さん。来てくれてるだかいやあ。」
(開店30分前だけどお客さんの来具合はどう?来てくれてるかなあ。)
「見てみっせえ。」
(見てみなよ)
「うわ~がんこ並んでるしい。」
(うわ~一杯に人が並んでるなあ。)
「おお、ようけ並んどるらあ。整理ん大変だにい。」
(そうだろ?よくぞ並んでくれたよ。こりゃ整理誘導が大変だぞ。)
「こんだけたんと来てくれただでなんか粗品かなんか付けんとかんかな。」
(これだけ大勢来てくれたならなんか粗品出した方がいいかな。)
「ふんだだこんよりちゃちゃっと捌く方が喜ばれるって。」
(そんなことより迅速な対応した方が喜ばれるって。)