遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「終わろうよ・きりあげようよ」という表現を遠州弁では
A「仕舞いにしまい」・「仕舞いにしまいか」・「仕舞いまい」・「終わりにしまい」
B「しまわまい」・「しまわまいか」・「しまわすか」・「終わらまい」
という二通りの言い方がある。
この使い分けは人それぞれだが自分の場合、Aが先輩・上司とかいった上位者が下の者に言うことが多く。Bの場合には同僚・部下とかいった横並び的立場の人に言う言葉であることが多い。先輩・上司とかがBを使うと優しい感じにはなるのでそういう事を意識して使われる場合もある。
従って平が課長に「仕舞いにしまい」とか言うとぶっさぐられるかムッとされる。
平が意見具申するような場合には「しまわすかあ」・「終わらすかあ」とかいった言い方をすることが多い。
例文1
「やあ5時回ったで仕舞いにしまいか。」
(ねえ5時回ったから終わりにしようよ。)
「おんしゃなにょえらそうに指示だしとるだあ。」
(お前なあ。なに偉そうに指示出してるんだ?)
「なにゆってるよを。残業さすんなら命令きちんとしとくりょを。なあなあで手当てつかんじゃ馬鹿みたいだで。」
(なに言ってるんだ。残業させるのなら命令きちんとして貰わないと。流されて手当てがつかないんじゃ馬鹿みたいじゃないか。)
「そをゆうこたあぺーぺー同士ゆったって埒ぁあかんだで偉いさんに直にゆっとくりょ。」
(そう言う事はペーペー同士が言っても始まらないんだから偉いさんに直接言ってくれよ。)
「ゆえたら苦労いらんじゃんねえ。」
(それが言えたら苦労しないわなあ。)
例文2
「はあ5時回ったでしまわすかあ。」
(もう5時回ったから終わろうよ。)
「まだ終わっちゃいんじゃん。ここで止めすと課長なんかゆってくるにい。」
(まだ終わってないじゃないか。ここで止めると課長なんか言ってくるよ。)
「しらすけえ。はあ時間だもんでとっとと帰りゃいいじゃん。」
(知ったこっちゃないよ。もう時間なんだからとっとと帰ればいいんだよ。)
「確かに!でもでけるだか?」
(そうだね。でも出来るの?)
「でけたら苦労しんわなあ。」
(それが出来たら苦労しないわなあ。)
例文音声はこちら