遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
「やっちゃあしたもんで」
さてなんと言っている?
レベル やや古めの日常レベル
「やっちゃあしたもんで」
訳さば「やったりなんかしたもんで」。
「起きちゃあしたもんで」だと「起きたりなんかしたものだから」とかいった感じになる。
「急に起きちゃあしたもんで頭血い行かんくてくらくらするだよ。」
(いきなり起きたりなんかするもんだから頭に血が回らなくて眩暈がするんだよ。)
大雑把にいうと「ちゃあしたもんでだよ」で「だからそうなるんだ」と言っている事になる。
「見ちゃあしたもんでだに」で「見たりなんかするからだよ」
「見ちゃあしたもんで撥当たっただよ」(見たりなんかするから撥が当たるんだ。)
江戸風だと「ってなもんで」か?
「見たってなもんで」
ん~、なんか微妙に違うな。
例文
「余計なこと言うとややこしくなるだで言わにゃあいいだに、それん無神経に言っちゃあしたもんでホントばかややこしくなってはあぱっぱらぱあでえ。」
(余分な事言えば話がこじれるから言わなきゃいいのに、それを無神経に言ったりなんかしたものだからやっぱり凄いこんがらがってもうしっちゃかめっちゃかになっちゃってどうしようもない。)
「あいつぁホントしょんねえな。自覚してんだか。」
(あいつは本当にしょうがない奴だなあ。自覚がないのか?)
「あったらゆわんらあ普通。」
(あれば普通は言わないだろ。)
遠州弁的言い回し
「う~」
使い方「う~随分じゃん。」
遠州弁では決してないだろうがよく使われるので記載。
レベル 日常茶飯事レベル
例えば「う~随分じゃん。」で「なんだよ、ひどいなあ。」と言っている。
「う~ホントにけえ。」で「分かった(了解した)けどなんか納得いかないんだよな。」と言っている。
こういう言い方が遠州弁だとは露程にも思えないが、まあ頻度としては多く使われその頻繁性に特徴があるのかもと思って記載。
要は「不平」という事を表わしてる訳であるがかといって拒否・拒絶・反論とかをするでもなく受け入れるといった忸怩たる想いを表わしいるのである。軽度の「不満」であって「不服」といった勢いは薄い。
「え~随分じゃん。」だと「意外」・「不満」の度合いが強いものになる。
「え~ホントにけえ。」で「信じられない」と納得していない言い回しになる。
「え~」を使うと「不服」の勢いが伴う場合も出てくる。
「う~」は共通語に直すと「う~ん」になるんじゃないのかというと
「う~ん随分じゃん」ではおかしく「う~ん随分だよなあ」とかでないと収まりが悪く、ニュアンスとしては考え込んでる感じになって「う~」と「う~ん」は別物という気がする。
どちらかといえば「もう」の方が近いかもしれない。
なお別物であるが、犬が吠える前にまず「う~」と唸るのとおんなじ言い方だと強い反論・不同意となる。
ここで述べている「う~」のイントネーションは平坦ではなく極端に書けば
「ううう」と上げていく言い方である。最後の「う」の強弱で「不満」度合いの強さを示している場合が多々ある。不満度合が強ければ強く言う。
繰り返しになるが、従う意思はあるので反抗的という物言いではない。が、ちょっとしたことで「やっぱ嫌だ」とか「やっぱやめた」みたいなことになりかねないので因果を含ませる処置は必要であろう。
例文
「今日Bの奴居んで今日の当番頼むにい。」
「う~なんでよを。きんのうやったばっかだに。」
「しょうがないじゃん。来れんだもんで。」
「次番来たらBにやらせてよ。でんと不公平じゃん。」
「なんとかするわあ。」
遠州弁的言い回し
「あったっきやあ」
さてなんと言っている?
レベル 一部地域日常レベル(半分憶測)
「あったっきやあ」。訳すと「あったよなあ」。「あったなあ」といった勢いで想い出したとかそういえばそうだったみたいな再確認といったものである。
「あったっけかやあ」(ところによっては「あったっきかやあ」)は「あったかなあ」でこちらは「あれ?どうだったっけ。」と疑問を口にしてるものである。
「そうゆやあ今日掃除当番だったっきやあ。」であれば「そういえばそうだった」というものであるが
「そうゆやあ今日掃除当番だったっけかやあ」だと「はてどうだったかなあ」というものである。
しかして、私らんとこはあまりこういう使い方をしないもので
「だったきやあ」の部分は「だったやあ」というのが普通である。同様に「だったけかやあ」は「だったかやあ」。(まあ「けかやあ」はたまに使うが)
以下は憶測で書いているのであまり信用せぬが肝要かも。
「け」の使い方から推察するとおそらくは袋井・掛川辺りの言い回しと勘繰るところである。違ってたらごめんなんしょ。
そうはいってもヒアリングは出来るので聞いて「?」となることなく理解はできるものである。
「き」と「け」には関連性がありそうに思えるが、如何せん地元じゃないのでそれらの実際の使い方に多く接しておらずよく分からない。
が、「けか」・「きか」、「けが」・「きが」、「けえ」・「きい」とかは在りそうな感じはする。(あくまで推測)。
遠州弁的言い回し
「~しか知らんでねえ」
レベル 日常茶飯事レベル
極論ではあるが、「これしか知らないから」はもちろん、「これしか分からないので」・「これしか出来ないから」・「これしか使えないので」などなど諸々を
「これしか知らんでねえ」で済ますというのが遠州弁の傾向。
「自分不器用なもんで」というかっこいい台詞なんかも
遠州弁にすると「これしか知らんもんでねえ」となるということ。
あくまで極論であり「不器用だもんでねえしょんないだよ」とかいった言い方もするものである。
例文
「ちょっと、今手え離せんであんた代わりやってやあ。」
「いいけど、そんかわしわし昔のやり方しか知らんでねえ。それでいいならやってもいいけど。」
この状態でそれでもいいという事になって、代わりにやって、もしなんか粗相があったとしても非は依頼した者にあるという事を暗に言っているものである。
このように自己申告という意味合いで多く使われる。というか前もっての言い逃れ。こう言うという時は大概上手くいかないと予想しているという心持ちであろう。
ちなみに「しかしらんだでねえ」とすると「しか知らないんだからね」という事で拒否する際の理由として使われる。
つまり「しかしらんでねえ」はやるにはやるけどといったものであり「しかしらんだでねえ」はやらないといっているものである。
「ちょっと、今手え離せんであんた代わりやってやあ。」
「いやいやあ。昔のやり方しかしらんだでねえ。出来る訳ないじゃん。」
とかいう風になる流れとなる。
遠州弁的言い回し
「あってるじゃん」と「あってっじゃん」の違いを説明せよ。
レベル 日常レベル
「あってるじゃん」と「あってっじゃん」。どちらも「合ってるじゃない」と訳せるが、使いどころというかニュアンスが異なる。
自分が言った事が否定されたけど結局は合っていたという場合
「やっぱあってるじゃん」と言えば「なんだよ合ってるじゃないか」といった「やれやれ」といった勢いとなる。この「やれやれ」はほっとしたというものではなく「なんだよまったくもう」といった憤慨の気が若干籠もるものである。
「やっぱあってっじゃん」だと「やはり合ってるんじゃないか」といった「それ見た事か」といった勢いがある。溜飲が下がったというか問い詰めているというか。
イントネーションで「あ」を強く言う場合と「て」を強く言う場合の二種類が考えられるが「あ」を強く言うとムッとしてる勢いが増す。
他の言い方としては
「あってんじゃん」と言うのがあるが、この言い方のニュアンスは「合ってるじゃない合ってるならそれでいいじゃん」といった感じで「合ってればいいや」もしくは「あってたじゃない」といった動じていない勢いを与える。
「あってるらあ?」は語尾の「あ」を強く言う事によって「合ってるだろ?違うか?」といった詰問調になり「あってるじゃん」に近いニュアンスになる。蛇足だが、頭の「あ」を強く言うと「合ってるでいいんだよね」といった確認調になる。
例文
「ここの料金ひとりいくらだいねえ。」
「1500円くらいじゃない?」
「んな、ぼったくりしやへんらあ。」
と言いつつ料金所に行くと
「入場料お一人様1600円になります。」
料金所を出て
「・・・・。」
「ほれみいやっぱあってたじゃん。」
注、料金所にて発せば「あってるじゃん」となる。ちなみに料金所にて「あってたじゃん」と発するとそれは料金所の人に聞こえるように言ってるということになる。