遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
「休めれたら」の「れ」
「休めれたらいいな」
共通語では
「休めたらいいな」
となるようである。「休めれ」は「れ」足す言葉ということになるのであろうか。
しかしながら遠州弁に於いては「れ」は必需である。屁理屈はともかくたとえば
「休めれたら嬉しいだけどやあ。」
これを
「休めたら嬉しいだけどやあ。」
では違和感が湧くのである。訳さば
休むことができたなら有り難いんだけど。
休めたら有り難いんだけど。
といった感じであるが、「無理かもしれないが」といったニュアンスが「れ」に籠もっているという説明となろうか。希望願望を示してるといえよう。
「休めたら」は可能不可能を問うている勢いで「有り難い」と言うのではなく「そうする」とした方がしっくりくる。もしくは「そうしたい」とするか。
遠州弁的言い回し
「ないらねえ」
共通語に直せば「ないだろねえ」
「あんたやる気じゃないらねえ。」(あんたやるつもりじゃないでしょうねえ)
と、まさかとは思うがといったニュアンスが加味されるもので
事前に制止する意図で発するものであったり
「あんた見たじゃないらねえ。」(あんたよもや見たとかじゃないでしょうね。)
といった「よもや」・「まさか」といった意味合いで発せられたりするものである。
「ら」で「だろう」という意味を表わしているということになる。
これが「だら」でも同じ意味・ニュアンスのものとなる。
この「ないらねえ」=「ないだらねえ」という点は珍しいパターンかもしれない。
普通は「ら」と「だら」ではそのニュアンスが異なるものだが「ないらねえ」の場合はニュアンスの違いは感じられないという特異なものである。
例えば
「行くら」は「行くでしょ」
「行くだら」は「行くんじゃないの?」
といった具合で、普通は「ら」と「だら」ではニュアンスは異なるものである。
「ねえ」が後ろにつくと
「行くらねえ」で「行くでしょうねえ」
「行くだらねえ」で「行くんだろうねえ」
というように、「だ」は意思を表す(確認してる)ものと読めるし、念を押してる勢いも付く。
「らねえ」は意思はともかく結果として行かなきゃ駄目と言ってるものであり
「だらねえ」は結果はともかく行く意思はあるんだろうなと問うているものである。
で、戻って「ないらねえ」・「ないだらねえ」の場合
「行くじゃないらねえ」は「行くんじゃないでしょうねえ」
「行くじゃないだらねえ」も「行くんじゃないでしょうねえ」
で違わないのである。まあ厳密に突き詰めていけば違いはあるのだろうが、実用に於いてはどっちを発しても違いは感じ取れないものである。
遠州弁的言い回し
遠州というより東海・中部の地域での特徴であろうかな
「なるので」を「なるで」という「の」抜きは
例えば
「これからは遅番になるので、ますます夜行性に拍車がかかってしまう。」
これを遠州弁にすると
「今度っから遅番になるで夜行性ん余計がんこになっちゃう。」
「これからあ遅番なるもんで夜行性余計がんこんなる。」
などという言い方が思い付く。「がんこに」を「どひどく」に置き換えても可。
「遅番に」を「遅番」と「に」抜きする場合には「なるで」を使うと変と感じる。「に」抜きする場合には「なるもんで」とするものである。
蛇足だがこの「の」抜き。他には
「何を言うのだ」を「何を言うだ」
「一応見ていくのだ」(一応見ていくよ)を「「一応見てくだ」
とかいうのがある。
東海・中部と書いたけど、遠州弁以外で具体的にどういう言い回しになるのか定かではない(つまりよくは知らん)。うちらんとこはこうだというのがあればご教授願いたいが、「の」抜きは東海・中部で頻繁というのは間違ってはいないと思う。
遠州弁的言い回し
「悪いやあ」と「ごめんだにい」
さてどっちがより謝っている言い回しか。
「悪いやあ」は「済まないねえ」とか「申し訳ない」といった勢いのもので
「ごめんだにい」は「すいません」とか「済まない事をした」とかいった勢い。
つまり「ごめんだにい」の方が謝ってる感が強いものである。
不注意で手が当たったとかで相手に痛い目を遭わせたとかいう際に
「悪いやあ。急いでたもんでねえ。」
だと言い訳っぽく聞こえ謝っているというよりも誤ってという不可抗力だったと聞こえる。自分に非が有るとは言ってる感じはあまり受けない。ポーズだと手を挙げて軽く会釈してるみたいなのが思い浮かぶ。
「ごめんだにい。急いでたもんで。」
は、申し訳ないと自分の非はないにしても不注意を詫びている風に聞こえる。深くではないが謝っている感じを受ける。ポーズとしては頭を軽く下げてる様が思い浮かぶ。
深く謝るとしたら
「すまなんだやあ。急いでたもんで。」
を使うことが多い(年齢にもよるが)。それか普通に「あっすいません」。ポーズとしては相手の肩に手を置こうとする様が思い浮かぶ。
まあそれぞれのポーズはあくまでイメージがそのように湧くというもので必ずそうなるものではない。