遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
「うめる」は遠州弁とな。
否定はしないが、でもなんか遠州弁というには引っ掛かるなあ。という記事。
「熱いので水でうめる」
これは遠州弁と説明するところもある。
しかし辞書に「埋める」で記載されている共通語である。意味も「水で冷ます」とある。
じゃあなんでこれは遠州弁というところがあるのかというと、今は「ぬるめる」(温める)とか「うすめる」などと言うのが共通語では使われていて、「うめる」は古い日本語の部類に属すようになったからなのかなと推察するところ。
遠州弁の特徴のひとつとして、古い日本語がまだ使われているという点がある。
共通語では使われなくなった言葉や言い回しが遠州弁では現役として使われていることが結構多い。
「うめる」もそれに属するんだという解釈をすれば遠州弁といえるかもしれないが
昭和の人間にとっては「うめる」は共通語としか思えない。むしろ「ぬるめる」の方がよっぽど方言っぽいと思えるくらいだ。(だが共通語である)
蛇足だが「ぬるめ」は「微温」と書いて「ぬるめる」は「温める」と書くという微妙な違いがあるのを最近知った。(「微温める」と書くとしているとこもある)
「ぬるまゆ」は「微温湯」と書くそうな。
「あたためる」も「温める」と書くわけで、温度を上げると温度を下げるのどちらも漢字で書くと「温める」となるというのはややこしい限りだよなあ。
ちなみに「あたためる」は遠州弁だと「ぬくとめる」で「温とめる」書く事になろうからこういうややこしさは解消されてる。
遠州弁的言い回し
例えば
「そんなことないらあ」と「そんなことないにい」
このニュアンスの違いをば。
使いどころが同じということもある「にい」と「らあ」
ではどうニュアンスが違うかというと
「そんなことないらあ」
これは「そんなことはないだろう」。勢いとしては否定はしているのだが「多分」という勢いが増す。「無い」と言い切れる根拠(自信)が薄い感じであるが打消しはしている。
語尾を上げると「ないだろ?」と「なあそう思うだろ」と賛同を求めてるものとなる。
「そんなことないにい」
これは「そんなことはないよ」。迷いなく(自信ありげに)否定している勢い。
細かくいえば「に」=「よ」・「にい」=「よう」なので「そんなことはないよう」となるのだが「そんなことないに」とするとニュアンス的に「そんなことはないぞ」といった強めの否定というものになるのであえて「にい」だが「よ」とした。
語尾を上げると「何言ってるんだ」というニュアンスが加味されて「ない」が強調される。
遠州弁的言い回し
「いいにする」
広い地域で使われる言い回しで遠州独特というものではなかろうが、とにかく遠州でも使われてるという事で記載。
意味は「よしとする」で特にひねりはないので他所の人に「いいにする」と発しても意味が通じないということはなかろうて。
というか共通語だとばっか思ってた。
ニュアンス的には本当は好くないだろうけどこれでいいやといった妥協という感じで
そういう点は「よしとする」の納得の仕方とは若干異なるものであろう。
が、「まあいい」としてしまうとちょっと。そこまでいい加減なものでもない。
「よしとする」と「まあいいかあ」の中間といった感じであろうか。
「よしとする」が納得であるならば
「いいにする」は妥協で
「まあいい」は放棄に近い離脱?
使い分けがありそうで、較べてみると
「はあ十分やったでよしとしよう」
これだとここまでやったんだから成果はともかく満足しようという感じ。
「はあ十分やったでいいにしまい」
これだと成果も充実度もいまいちだけど納得しようといった感じ。
「はあ十分やったでまあいいらあ」もしくは「はあいいらあ」
これは言い訳っぽく聞こえるし、興味ここにあらずで成果も充実度もどうでもいいといった感じにもとれる。
ところで共通語に「よしにする」って言い方あるんだろか。
「いいにしちゃう」だと上手く誤魔化すみたいな印象を与える。
「いいにされた」という言い方は実際にはあまり聞いた事が無い気がするがなんか上手く誤魔化されたという意味ととれる。というか「いいようにされた」
遠州弁的言い回し
「のえ」
何度か書いてきた「のえ」の説明を言い方を代えて。
使用年齢はお高めであり、そのうち滅び行く運命にあるのかもしれない。
特に遠州独特というものではなかろう。
ニュアンスは、例として
「やっちゃおえんのえ」
訳さばニュアンスでなら「やったら割に合わない」か「やっちゃ駄目だよな」あたりで、直訳なら「やっては負えないだろ」といった感じか。
「のえ」は「なあ」や「だろ?」といった呼びかけで、同意を求める勢いがある。
「のう」や「のし」と同じ系統のものと勘繰れなくもない。遠州弁では「のう」は稀「のし」は使う事はほぼ無い。
「見事じゃのう」→「見事だのえ」
「そうだのし」→「そうだのえ」
「のえ」以外では「なや」・「なあやあ」とかが使われる。