遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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始めに書いときますが遠州弁ではございません。あしからず。遠州では使ってないよと言うことを述べるために記載しておきます。
怖ろしい怖いという意味らしい。物凄くとかいう意味もあるのかと思っていたがそうではないらしい。なので「おそぎゃあくしんどい」(がんこしんどい)とかいう使い方はおかしいということになる。
名古屋独特の言葉かと思ってたら、駿河の方の方言研究されとる人のサイト入ったら地元の方言でもあると書いてあった。(もっともおそがいだけでおそぎゃあはなかった)
だけど、遠州、少なくともうちの集落で「おそがい・おそぎゃあ」使う人おるなんて聞いちゃいんにい(使う人が居るなんて聞いたことがない)。だから尾張から飛んで駿河でも使われてる言葉としかいいようがない。遠州では「おっかない」・「どこわい・馬鹿こわい」が普通使われる。ごく稀に「おっとろしい」と言う人もいる。脱線話しになるが、「おっそろしい・おっそろしく」だと物凄くという意味になる。「またおっそろしく派手だなあ。」(これまた物凄く派手だなあ。)
勘ではあるが、「おそがい」と「おそぎゃあ」は別物と考えられなくないかと思ってはいる。
Drスランプのニコちゃん大王の放つ名古屋言葉として全国的に知れ渡っているのと、実際使っていないので例文は挙げようがないので、これ読んどるおみゃーさんには申し訳ないだが省略するだがね。勘弁してちょ。
遠州弁では両方ともバイクのことを指すと云う事になっている。では、その違いについては?
これについては個人差というか解釈が人それぞれであるので、私の感覚を説明することとする。
ぽんぽん。基本音のまんまであり、小型のエンジンが回る音からついた呼び名。したがって小排気量の車両のことを指す。カブとかスクーターをそう呼んでいた。余談だがぽんぽん菓子というのが昔巡回で売りに来てた業者とかが存在していてその機械の音がぽんぽんという音でもあった。
ばたばた。聞こえてくる音が軽快なものではなく、力がありそうな印象を受ける。したがって重量のある車両を動かせるための大型エンジンを搭載したものを指す。陸王とかハーレーみたいな車両。実はバイクに限らず、自動車のビートルの水平対抗エンジンも同様な音がするので小さい頃はカブトムシもばたばたと呼んでいた記憶がある。
今の高回転で回るエンジンとは異なるので今のバイクの音を聴いて当時を偲ぶことは無理である。なにしろ信号待ちとか低速になるとよー止まる(エンストする)くらいの危なっかしい回転数だった頃の話なのだから。
関西人は「アホ」は気にならんが「馬鹿」には怒れるらしい。
名古屋人も「たあけ」は気にならんが「馬鹿」には馴染めない。
遠州人は「馬鹿」は屁とも思わないが「アホ」も「たあけ」もムッとする。
屁とも思わないのは意味のない調子合わせのようなものだから。
そういう言葉は他にもある。
「あんた」・「ほい」・「ちょっと・ちょい」・「あれえ」・「やあ!」・「ほんと」
ホントに意味はないので真に受けないことが遠州弁のヒアリングの極意でもある。共通語の「あのう」みたいなもんであるが気には障る時もあるが致し方なし。
例文
「あんたあれだにいこないだ。最近ちいとも顔見せなんだだにそれがあんたやあっとかぶりにでさあ。そんがあんたあれよーきんのうひょいと顔出して来たもんでえ『あれえどうしたよーあんたぁ。』つって声掛けだだに、ほいたらあんたボケただか知らんがあんたそっぽ向かれただよお。ちいとやっきりこいただよおホント。」
(こないだね、久し振りに昨日顔見せたもんだからちょっとびっくりして、「ひさしぶり。」って声掛けたんだけどね。無視されちゃって忘れられたのかとついムっときちゃった。)
例文音声はこちら
「にちがく」と「がっき」どちらも地元浜松ではヤマハ(旧社名は日本楽器製造)のことを指す。浜松をヤマハの城下町と呼称されても当たらずといえども遠からずのパワーを有している。ただしスズキなどもあるので断言は出来ないが。脱線するがスズキは旧浜名郡可美村高塚に本社があって可美村が浜松と合併(1991年)するまでは浜松の企業と言うイメージが薄かった。それでも世界的企業に住所が村ではイメージに関わるのかパンフレットの申し込み先住所は浜松市外高塚となっていたような記憶がある。
楽器(がっき)のイントネーションについては芸能人の新垣さんの愛称「ガッキー」の「ー」を抜いた感じの「ガッキ」と同じイントネーションとなる。共通語と同じイントネーションの場合はもちろん演奏道具としての楽器を意味することになる。
楽器製造については浜松には河合・東海楽器・ボス・鈴木楽器等数社あるが「楽器」と言えばヤマハのことを指す。余談だが最近ではローランドも浜松に来られて楽器製造の街であることは事実。だがミュージシャン輩出というか音楽発信の街かというと左程でもないのが実情か。上原ひろみさんと鈴木重子さんが浜松出身としては有名ではあるがアクターズスクールみたいな量産するようなシステムはなく、必然ではなく偶然輩出した逸材という印象が強い。余談の余談だがお二人とも高校は北高出身である。浜松で北高となればエリート派閥であり、これだけでなにかと見る眼と扱いが違う程頭が良い証(ステータス)である。
日楽浜松といえば鍛冶町にある店舗のことを指すことになる。最近リニューアルされて景色が変わった。まだ行った事は無いので外見しか知らない。以前(大分昔)だとイケヤは小生意気なガキが闊歩できる庶民的なレコード屋さんで、日楽浜松は音楽そのものの教養がないとちと恥ずかしいと感じる敷居の高さがあった。これは上の階とかで音楽教室とかがあって聞くだけのど素人では闊歩しづらかったのである。聞いた話しで確証はないがピンクレディになる前のお二人がこの音楽教室に通っていたらしいということを耳にしたことがある。くどいようだが噂で聞いた話し。
クレームの要因として多い理由が「接客態度が気に入らない」。そういう理由で何様だお前と思えるようなクレームをつける輩が多いらしい。
物の言い方だと、関東辺り(全国的にか)では語尾に「~なんでえ」とか「~ですからあ」とかがつき、尚且つ語尾が上がると聞いてるほうは大抵ムッとくるらしい。
そう考えると、遠州弁は基本語尾が上がる特徴がある。しかも「だもんでえ」・「じゃん」も使う。関東圏で遠州弁駆使するとあいつの態度はなんだと必然的に突き上げを食らうと言うことである。親愛の情ととるか馴れ馴れしいととるか喧嘩売ってるととるかでエライ違いはあるがそこのところが関西弁のような全国公認の方言として通用しないところなのであろう。
確かに基本遠州弁はため言葉なので、年下のガキに遠州弁丸出しでしゃべくりまくられるとムッとする時がある。同じ遠州人でさえそう思える時があるのだから他所の衆らには尚更なのであろう。
そういう風に遠州人自身もいらっとさせるらしいという自覚はあるので、同じ遠州人同士でも他人行儀の関係では遠州弁は使わないようにしている。
だもんでえ(なので)他の地域の人が遠州弁耳にすることは普通はない筈。もちろんイントネーションとかは直らないけど少なくとも本人は共通語を話してるつもりではいる。筈。少なくとも私もそう心掛けているつもりだが何故か書き言葉にすら遠州弁が乗り移っているらしく、時々私の書き込みは他の読み手の方にいらっとさせるらしい。自覚がない分始末に終えないのだが言い回しというか文法が違うのであろうか。どうも意図が確実に伝わってないらしい。ま、私個人の資質の問題でもあるんでしょうけど。
ということはともかくとして、遠州弁覚えて得することの利はかように少ないのではあるが、昔ながらの表現がまだ生きている旧式な日本語という側面も若干はあり、暇つぶしにはなると思われる。繰り返すが遠州弁憶えると異性にモテるとか云う効能は全く無いし、関西弁みたく空気が和む訳でもないし廣島弁ほどかっこいい(勇壮という)訳でもなし、古文に強くなれるかと云うとそれほど古くも無いのであくまでも暇つぶしにしか過ぎない。