遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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全部嘘だろうと云う意味。まあ「嘘ばっかり」の訛ったものではあるが。
「うそばっかあ」よりも否定度が強い。感情的にも「許さん」気合がこもる。
「し」を省いて「うそばっか」という表現もあるがそうなると多少緩めの追及のニュアンスになる。
嘘に決まってると思っている度合いで比較すると
「うそっ!」<「うそだら」<「うそこけ」<「うそばっか」<「うそばっかし」
例文
「こないだどんばやく帰ったけど、なんかあっただけえ。」
(この間早々に帰ったけど、なんかあったの?)
「いやあなんもないよ。」
(いや特に理由なんかなかったよ。)
「うそばっかし。ちゃっと飛んでった後んだいぶしてから家から何度も電話あってまだこんで変だ変だっつってたにい。」
(とぼけるなよ。えらい勢いで出て行った後に大分たってから家の人が何度も電話してきてまだ帰ってこないからおかしいって言ってたよ。)
「あっそうけえ?じつぁーの、おっかさの在所行くっつうもんで気い重くてやあ。だでちいと寄り道しとっただあ。」
(あっそうなの?実はさあ嫁の実家に行くってことで気が重くてね。だから少し寄り道してたんだ。)
「勘弁してくれやあ。おめえんとこのおっかさまるで会社ん早く返さんみたいな言い方こいて悪もんにされただにい。」
(勘弁してくれよ。お前の奥さん会社が早く返さないせいみたいなこと言ってこっちが悪者扱いされたんだぞ。)
「悪妻で済まんの。」
(悪妻で迷惑掛けてごめんね。)
「お互い様だけどやあ。ホント頼むにいそこいらは。」
(お互い様なんだけどさあ。ちゃんとしてくれよそこら辺は。)
音声はこちら
ゆで卵のこと。
茹でる(ゆでる)を「うでる」と言う。もちろん人それぞれで、小さい頃どっちを言うのかクラスで聞き回った記憶があるが、確か半々くらいだったような。一応「うで」というのははしたないとされている風潮はある。
身が「うだる」のだから「うでた」でいいじゃないかというなんのこっちゃといった意見もある。
地域的にも遠州限定の表現ではないだろうが、まあ一応こういう人もいると云う事で記載。
例文1
「うでたまご喰うけ?」
「黄身んパサパサのなら要らんにい。」
「半熟のドロドロけえ?わしあんまし好きくないやあ。」
「そこまでとは言わんけど茶ぁとか欲しくなるようなのは勘弁ね。」
例文2
「今日うだるけに頑固暑いで、卵外んだいといたら勝手にうでてるかもしれんにい。」
(今日はうだるような暑さだから、卵外に出しとけば茹で上がるかもしれないね。)
「じゃ試しにやってみいや。」
「冗談だよ。」
音声はこちら
「うはうは」まではいかない濡れ手に粟状態を示す表現。と言い切れるかいまいち自信がないところであるが。
感情を表わすとしたら「うきうき」よりは鼻の下が伸びてそうな貧粗なニュアンスがある。
結構日常無意識に使っていたり聞いてる側としても相手の意思は理解出来るのだけれども。いざ共通語に訳せといわれるとはたと困る言葉。
どなたか説明出来るのなら是非ともご教授願いたい言葉である。なのでこの記事は未完と言うことに。
ちなみに「うじょうじょ」とは異なる。
「岩の裏見たらむかでやらなんやらがうじょうじょ居た。」
という決して歓迎的なものでないものが湧いて出てくるような意味とは違うのである。
例文作ろうとしてもいざ改まって考えると出て来ない。でも確かに使ってるという言葉「うしょうしょ」。
無理に作れば
「あ~あ、なんかうしょうしょ儲かる話しなんかないかいやあ」
とかか。
平坦に発音するのが基本であるが、「う」を強めにして言うと「うじょうじょ」に近いイントネーションになる人もいる。
裏返しになると言う意味。
「裏返しにする」という場合は「うらっかあす」とかになる。
「裏返しにしろ」だと「うらっかあせ」他だと「うらっかあしんせえ」。
「裏がえろ」だと「うらっかあれ」。
「うらっかあ」で「裏側」という意味になる。
例文
「ため池んとこで蛙がうらかあってたよを。」
「なんか変なもんでもどこぞで流いただかいねえ。」
「○○ちゃんきんのうあそこで小便ひってたでそれでかいねえ。」
「そんなんじゃ変にならんらあ。」
音声はこちら
大まかにいえば「嘘でしょ」・「嘘だろう?」という意味で別に方言という訳ではないであろう。な訳ないか。
言い方によってニュアンスが異なる。
多分このイントネーションを理解・発音できるのは、正真正銘の遠州人しかいないであろう。ある意味クイズみたいな文章になるやもしれぬが勘弁してくんなまし。
*ホントの話し?という意味。マジ?と同じ意味。「うそっ!」と省略しても可
「う」と「そ」にアクセント。びっくりしたというドッキリにかかった感じで言う。
「あれ!ともちゃんは?」
「先行くって。」
「うそだらあ。随分じゃん。」
*冗談はやめてと言う意味。共通語だと「嘘でしょ」。「うっそだあ」と省略しても可「馬鹿こいちゃかん」という表現もある。
「だら」にアクセント。勘弁してくれよという感じ。
「あれ?あんたはあ帰ったじゃないの?」
「うそだらあ。ここにいるじゃん。」
*本当かよと言う意味。「うっそお」と省略しても可
「そ」にアクセント。間違いじゃないのかと確かめる感じ。
「はい今日のお手当て。ただし昼飯分は抜かしてもらったでねえ。」
「うそだらあ。勘弁してやあ。」
って書いてるこちらもこんがらがってきた。
*嘘だろ多分とかいう感じの場合には
「うそだら」となって語尾は伸びない。
「先行くって。」
「うそだら。んな訳ないじゃん。」
*ひどいなあという否定する場合には「うそだらあ」は使われない。
「うそこけ」・「馬鹿こいちゃかん」がよく使われる。
「あれ?あんたはあ帰ったじゃないの?」
「馬鹿こいちゃかん。ずっといたわ。」
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