遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁的言い回し
遠州弁的にだと
「舌ばか」と「ばか舌」はニュアンスが違う。
まあ全国どこでも同じであろうが。
「ばか舌」と「舌ばか」。
これは他の地域はいざ知らずであるが、遠州弁的にいうと結構な違いがあると思える。(まあおそらくはどこもそうだろうが。)
「ばか舌」
味覚音痴ということである。つまり味の違いが分からない。
「ばか舌っつうなあ何食っても美味く感じられるだで却って幸せだにい。」
とかいう風に使われる。
「舌ばか」(実際は「舌んばか」)
味覚障害(麻痺してる)ということである。つまり味そのものが分からない。普通は一時的にしびれてる際に使われるもので
「辛いのばっか食ったもんで舌ばかんなってて味が分からんくなってる。」
とかいった風に使われる。{厳密には遠州弁に於いては「舌んばか」と言う事が多く、「舌+が+馬鹿に+(なってる)」というもので「舌ばか」というひとつの言葉というものではない。}
まあ多少の強引さはあるが、「舌ばか」という言い方は遠州弁的には洒落にならない状況を指すものであり他人の事を指す場合は使用場の空気をよく読んででないといけないものである。
もっとも「ばか舌」も褒め言葉では決してないので所詮どっこいどっこいだと言われりゃその通りではあるが。
例文
「なによをこれえ!どんがらいじゃん。辛子効き過ぎぃ。まるさら入ってるだもん。」
(うわあたまらん。凄い辛いじゃないか。辛子が効きすぎ!まるごと入ってるんだものなあ。)
「んなの ちゃんと見なし食うもんでえ。」
(そういうのはちゃんと確認して食べないからそうなるんだよ。)
「だってあいつ美味い美味いっつって喰ってたもんで、そうかと思って。」
(確認したさあ。あいつが美味い美味いって食べてたからさあ。ああそうなのかと思って。)
「あいつばか舌だにい。何食っても美味いだもんで真似なんかしん方がいいって。」
「先ゆってやあ。そうゆうこんわあ。もうホント、舌んばかなっただか知らんが他のなに喰ってもひりひりする。」
(そういう事は予め教えといてくれよな。もう舌がしびれてるみたいで他の何を食べてもひりひりする。)