遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「もんりい」とは「おもり番」ということ。
「今日はもんりいしにゃかんで遊びいけれん。」(今日はお守りをしなくちゃいけないので遊びに行けない。)
こういう「○ん○い」という言い方は遠州弁ではよくする。
「まり」(毬)であれば「まんりい」
「うみ」(膿み)なら「うんみい」
「あに」(兄)を「あんにい」
「ぼろい」を「ぼんろい」
「もろい」(脆い)を「もんろい」
野郎表現であり女性が発することはばか恥ずかしい(非常にはしたない)ということになる。
形としては「ん」(撥音)もしくは「っ」(促音)を足して語尾は前の音を繰り返す(もしくは伸ばす)というものであり、意図としては強調という事と本来二音で成る言葉の音数を増やして語呂(言い易さ)をよくしようというものであろう。
「豚」を「ぶったあ」
「姉」を「あんねえ」
「息子・娘」を「むっすう」
「へた」(下手)を「へったあ」
この条件であれば
「ボロ」を「ぼんろう」
「カス」を「かっすう」
といったいささか強引と思える物に対して使っても違和感は湧かない。ただし嗤われることは有り得るが。
ちなみにここから先は卑猥に属すので18禁な内容だが
「つんびい」という言葉。(人前では決して発してならない淫語)
これを上記の理屈によって元の言葉に戻すと「つび」となる。で、「つび」とはなんぞやという事でネット辞書を調べると(辞書及び古語辞典には記載無し)
「つび」(玉門)陰門の古名。
「陰門」女性生殖器の外陰部。玉門。
とある。「つんびい」の使われてる意味と合致するものである。
つまり古語が遠州では形は弄ってあるが現在も生き残っているという事が分かる。
ちなみに現在は「つんびいしてえ」で「エッチしたい」といった行為を指す意味に使われる傾向が顕著である。が、正しくは体の部分を指す言葉であるのだがそれが大分応用が進んできている状況である。良いか悪いかは知らないが。
尚、「小娘」のことを「ちゃんびい」と言うのだが、これもこの屁理屈で戻すと「ちゃび」となるのだが「ちゃび」って言葉は何処を探しても見つからない。
同様に「自転車」を「けったあ」と言うのであるが「けた」が「自転車」であるということはない。
こうしたことからなんでもかんでも「○ん○い」という屁理屈が成り立つというものでもない。つまりややこしいぞと。