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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

「知らんら」と「知らんだら」の違い

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「知らんら」と「知らんだら」の違い

遠州弁的言い回し

「ら」と「だら」

同じところで使うとどうニュアンスが異なってくるか。

今回のお題は「知らんら」と「知らんだら」の違い。

「知らんら」の場合

直で訳さば「知らないろ」。

ニュアンスで訳さば「知らないだろ」。

だから親切心で教えてあげようかみたいな

「知らんだら」

直で訳さば「知らないだろ」

ニュアンスで訳さば「知らないんだろ」

使い方によっては知らない事を小馬鹿にしている風にとられる。

例えば「切符の買い方」で

「切符の買い方知らんら」だと「買い方教えてあげようか?」という勢いが付く。

「切符の買い方知らんだら」だと「買い方を知らないんだろ」という勢い。使い方によっては「買い方も知らないんだろ」みたいな勢いに感じられる。

少しややこしくすると

「だら?」とした場合

「切符の買い方知らんだら?」で「知らないのなら買い方教えてあげようか」と「ら」に近い勢いとなる。

「ら」との違いは「ら」の方は「知らない」という前提(決めつけ)で言ってるのに対し「だら?」の方は「知ってるかもしれないし知らないのかもしれない」といった曖昧な勢いが付くという違い。

「ら?}とした場合

「切符の買い方知らんら?」は「なあ知らないだろ?切符の買い方」と「そうだよね」と決めつけの上に押し付けの勢いが付く。「ら」の強調形といえなくもない。

もっとややこしく「らあ」・「らあ?」・「だらあ」・「だらあ?」とすると

ってきりが無いのでこの辺で。

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