遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「あのなあ」と「あんなの」。もちろん同じ言葉ではない。遠州弁という訳ではなかろうが一応記載。どちらも男言葉で女性の場合だと「あのねえ」か「あんたねえ」と「あんなん」か「あんなの」辺りであろうか。
関西寄りの表現っぽくもあり。遠州は関東と関西が入り混じってるといわれるが、確かにそう思える言い回しであろうか。遠州弁での受け取り方のニュアンスは以下のような感じであろうか。勿論個人差があるのでこうだと言い切る事ではない。
「あのなあ」という意味では「あのねえ」という言い方も使われる。「あのねえ」と「あんなあ」の使い分けについては、「あのねえ」は横目線で「あんなあ」は多少上から目線という感じの違いになる。
「あんなの」という意味使いの「あんなあ」においては「あんなの」という見下した意味合いと「ああいうの」(ああいったもの)といった単に比較対象の相手という意味使いの両方が使われるので言い方を間違えると何を偉そうにと誤って受け取られる事がある。
「あんなあと」で「ああいうのと」、「あんなあは」で「ああいうのは」、「あんなあが」で「ああいうのが」。「あんなあで」で「ああいうので」、「あんなあも」で「ああいうのも」などという風に訳すのがスムーズである。もちろん「あんなの」の意味使いでも同じである。
例文
A「遅いじゃんなにやってたよを。」
C「わりい。腹減ったしベンチ見えたもんでちょっと道外れて休憩してた。」
B「あんなあ、勝手にちんたら動いてちゃかんて。」
(あのなあ、勝手にプラプラ動いちゃ駄目だって。)
A「そうだよを。一緒に登り始めた衆 はあとっくに着いてるだにい。見てみい。頂上で手え振ってるにい。」
(全くだ。一緒の登り始めた人達もうとっくに着いてるんだぞ。ほら見てみなよ。頂上で手を振ってるだろ?)
C「あんなあと一緒にせんでやあ。装備とか見りゃ判るじゃんレベルの違いがあ。」
(ああいう人種と一緒にしないでくれよ。装備とか見ればレベルが違うって分かるだろうに。)
B「おんなし人間じゃん。」
A「つうか素人だもんで余計余分な事しちゃかんだよ。事故の元なんだから。」
C「そんなみんなしていじめんだっていいじゃん。」
B「ああゆやあこういうだねえ。」
(ああ言えばこう言うんだねえ。)
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