遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
うそつきと言う意味。男女共用の表現。全く知らない人には使わないことが多い。
「こく」というのは(言う・する)という意味であり、この場合厳密に訳すと(うそ言い)ということになる。
「うそこいた」は(嘘を言った)ということになる。「うそこき」は共通語の(うそつき)と同様に嘘を言う人のことを指す。
(うそつき通す)を「うそこきとおす」と言うかというと、ビミョーである。「うそこきたおす」ならありうるが。
例文
「こんのお嘘こきがあ。きんのうあそこんさあ安売りしてるっちゅうもんでちゃっと飛んでったら全然じゃんかあ。」
(このうそつきがあ!昨日あそこの店が安売りしてるっていうから急いで買いに行ったら安売りなんかやってなかったぞ。)
「うそじゃあらすかあ。わしん行った時安かったにい。」
(嘘じゃないよ。私が行った時安かったもの。)
「いつん話でえ。」
(いつの話だよそれ。)
「きんのう。いやあおとといだったかな。」
(昨日。いや一昨日だったかな?)
「何買ったでえ。」
(何を買ったの?)
「こどものおもちゃ。クーポン貯めてる人つうかいつも来る衆にって感謝祭だっつってたにい。」
(子供のおもちゃ。クーポン集めてるというか、いつも来てくれる人への感謝祭だって言ってたよ。)
「なにそれ?いつも来ん衆んにはまけんだって?」
(なによそれ。常連以外にはまけないってこと?)
「安いとこばっか探し回るもんでえ損こくときもあるだよ。馴染みになりゃまけてくれるとこもあるだでえ。こまめに行った方がいいにい。」
(安売りの店ばかり渡り歩くからそうなるんじゃないの。馴染みになればまけてくれる店もあるんだから、そういう店に通った方がいいんじゃないの?)
「そんなねえ、えこひいきなんかせる店なんかようないわ。」
(そんなねえ、えこひいきするような店なんかいやだね。)
「エコな贔屓ならロハスでいいじゃん。」
「・・・・はあ、ええ。」
(・・・・もういい。)
音声はこちら
どっちが賢いのかは知らない。でも、チラシ見て10円単位で安いからと言って車で遠くまで行く奴を私は知っているが、私でも「こいつアホ?」と感じるときがある。