遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「おとっさ」と「おっとさ」。これに違いはあるのかという話し。実際のところその違い(意味及び明確な使い分け)はほぼ存在しないと思われるのであるがとにかく捻り出してみる。あくまで遠州弁における普段使いの感覚からくる私見であるのでこの説明が正しいという根拠はない。
「おとっさなにやってるだあ」はニュアンスで訳すと「あのなあなにやってんだよ」といった同格に近いものを感じる。
「おっとさなにやってるだあ」だと「おいおい全くしょうがねえなあ」といったニュアンスで年長だけぞツッコむぞといった勢いを感じるところである。
つまりボケたか?という意味合いで使われるのが「おとっさ」で
しっかりしてくれよボケるにはまだ早いぞという意味合いで使われるのが「おっとさ」であろうかと。
いずれにせよ悪意のある言い回しでは無いことは共通しており、オヤジ」という表現よりも信愛の念を印象させるものである。
例文
「あれ?こんなとこに木なんか植わっとったっけ?」
(おや?こんなところに木なんか植えてあったっけ?)
「こないだ浜北のおとっさ来て植えてった。」
(この間浜北のオヤジが来て植えていった。)
「なんでえ、売れ残りの処分けえ。」
(どうしたんだろ。売れ残りの処分とかなのか?)
「知らんよを。はあだいぶおっとさ化してるであの人のやるこたあよを分からん。」
(知らないよ。もう大分おじいさ化してきてるからやる事が理解できない。)
「う~ひどうことゆうやあ。自分の兄弟だって遠慮無さすぎだらあ。」
「事実だでいいだよ。」
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