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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

「もちいく」に「もちくる」

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「もちいく」に「もちくる」

「もちいく」・「もちくる」

「持ち」を「取り」に変換して「に」を足せば共通語になる。

「取りに行く」・「取りに来る」

「に」をい音便化して「い」にして

「もちいいく」・「もちいくる」という言い方も存在する。

ではなぜ「取り」と言わず「持ち」を使うのか。使い分けをしているからである。

「取って来る」だと単純にそこに置いてあるものを取って来るという勢いであり

「持ってくる」にはひと声かけてとか了承を得て等の手間が含まれる感じである。

従って誇張的ではあるが、使い走りという意味合いではなく役割を担うという趣になるということになるであろうか。

それと「とり」だと「盗り」・「捕り」といった拝借風に聞こえなくもないのでそういうニュアンスを嫌うという部分もあろうかと想像される。

例文

「なによを。こんなとこに物置いてえ。邪魔でしょんない。」

「まあそをゆわすとを。はあじきん隣保の衆持ち来るだでうっちゃらんでよを。」

  (そんなこと言わないで。もうすぐ隣保の人が取りに来るんだからそこに置いといて。)

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