遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「おどかす」(びっくりさせる)
「おどける」(驚く・びっくりする)
「おどけた」(驚いた・びっくりした)
といった使い方を遠州ではする。男女共に使う。
共通語の「おどける」道化師のようなことをして笑わせようとする意味とは異なる。もちろんそういう意味での使い方もするが、共通語の「おどける」という場合は遠州弁では「ちょうける」が使われるが最近は日常会話からは失われつつあり「わらかす・ふざける・馬鹿する」などという言い方が増えている。
驚き・びっくりの程度としてはワーキャー喚くようなものではなく一瞬息を呑む程度のびっくり感で使われることが多い。
人それぞれであるが威嚇するニュアンスの「脅かす」と混同しがちなのでそういう場合には「おどかす」ではなく「「おどす・おどさす」を使うことが多い。
例文
「やあ。おどけたやあ。ねえもうホントおどけるでやめて。」
(うわあ。びっくりしたあ。あのさあもう本当にびっくりするからなんとかしてよ。)
「なにがあ。」
(何でだよ?)
「玄関開けたらいきなし犬飛び掛ってくるのわどうかと思うやあ。」
(玄関開けたらいきなり犬が飛び掛ってくるのはどうかと思うけど。)
「おどかいてる訳じゃありもしん。愛情表現じゃん。可愛いもんだらあ。」
(驚かしてる訳じゃないだろ。愛情表現じゃないか。可愛いもんだろ?)
「知らん人来たら堪らんにい。」
(知らない人には迷惑だと思うけど。)
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