遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「靴下」のこと。「した」を「いた」と訛るだけの話しであるがこのように変化するのは「くつした」だけで特異な訛りであろう。
例えば「割り下」を「わりいた」とは言わないし「軒下」も「のきいた」とは言わない。
なぜ靴下だけが「くついた」になるのか不思議である。どれくらいの範囲でこういう言い方をするのかは不明だがとにかく幼児言葉っぽいが普通に使われるというのは遠州くらいなのであろうか。
遠州独特ではないであろうがどれくらいの地域がこの表現をするのかよく分からない。幼児言葉としては広く使われているようではあるが。
例文
「やあくついたどこやっただあ。」
(ねえ靴下出してくれない。)
「いつもんとこに入ってるらあ。」
(いつもの所に入ってるでしょ。)
「葬式行くに白はまずいらあ。黒のが欲しいだよ。」
(葬式に行くのに白はまずいだろうに。黒の靴下を探してるの。)
「だったら礼服といっしょくたあでタンスにつるくいてある筈だで見てみいにい。あっただら礼服は?」
(礼服はあったんでしょ?礼服とセットでタンスの中に吊るしてある筈だから見てみなよ。)
「いや先くついた履かすと思って礼服見ちゃいんだわあ。」
(いや、先に靴下履こうと思って礼服まだ探してないんだ。)
「んじゃあ見てみいある筈だで。」
(それなら見てみなよある筈だから。)
例文音声はこちら