遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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喧嘩しそうな勢いでというニュアンスの言葉。物凄い喧騒という場合で使う時もある。
集落によっては喧嘩そのものを指すところもあるらしい。うちの集落では実際の殴り合いとかではなくその手前というか、例えば会議とか言い合いとかが白熱して掴みかからんばかりの状況などを指す場合などで使われている。
共通語という認識なんだが違うのかな。
例文1
「あいつどえらい剣幕でつっかかってたにい。」
(あいつ物凄い剣幕でつっかかってたよ。)
「けんかもんかの騒ぎだった?」
(騒然とした雰囲気だった?)
「うん、そおゆう勢いだった。」
「で、どおなったよお。」
「ほいたらさあ、相手んにやけた笑いしたもんでそれ見てあたあ来たらしくてホントにぶっさぐっただよお。」
(そしたらさ。相手がにやけたような笑い浮かべたもんだから、それでカチンときたらしくて本当にぶん殴ったんだ。)
「洒落んなんないじゃん。」
(そりゃ笑い話じゃ済まされないねえ。)
「だらあ?」
(そうだろ?)
例文2
「バーゲン行って来ただか?」
(バーゲン行って来たの?)
「行ったよぉ。馬鹿大変だったにい。もうけんかもんかで奪い合いでぇ。」
(行ったんだあ。もう奪い合いの大騒ぎで頑固大変だった。)
「そんな品数すけなかっただ?」
(奪い合いになるほど品数が少なかったの?)
「知らんよお。周り見れる余裕なんかあらすかぁ。眼ん前のもんいぜるしかできやせんかっただもん。」
(無理だって。周り見渡す余裕なんかないんだもの。もう視界に入る物しか選びようがなかったんだもん。)
「欲しいもん買えただ?」
(欲しいものは買えたの?)
「買える訳ないじゃん。疲れただけで行って馬鹿みた。」
(買える訳ないでしょう。疲れただけで行くんじゃなかった。)
「でもなんか買っただらあ?」
「そりゃあそうだら。手ぶらで帰れすけえ。それこそ馬鹿じゃん。」
(そりゃそうでしょ。手ぶらで帰ったらそれこそバカみたいじゃん。)
例文音声はこちら