遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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狡いと書く。ずるいという意味で辞書にもある共通語だが普段あまり使われなくなっているが、遠州ではまだ日常のなかで普通に生きている言葉である。
ものすごく狡いを「馬鹿狡い」という表現もあるが、「ずっこい」・「ずっけー」という言い方もある。こちらは「ずるがしこい」の省略形と思われる。穿った見方では「ずっこすい」の変形とも勘繰れるが正当性はきわめて薄い。
例文
「あいつずっこいだでえ。限定商品どうしても欲しくて、早くに並んどった衆に倍で買うっつって頼んだらしいに。」
「こすいやっちゃなあ。そんで手に入れただ?」
「いやそれがの、みんな欲しいもんで並んどるだでってけちょんけちょんに無視されたらしいに。」
「当然だの。いい気味じゃん。でどうなったよお。」
「結局手に入らんかったもんでちんぷりかあって店の人にあだけくさって。ほんでやっきりこいただか知らんが看板けっからかいて壊いたもんで警察呼ばれて連れてかれたらしいに。」
(結局手に入れれなくてそれでふてくされてお店の人に逆切れしたんだって。それでも気が治まらなかったらしく看板を蹴っ飛ばして壊したもんだから警察に通報されて連行されたらしい。)
「馬鹿じゃん。」
「だらあ。」
例文音声はこちら
まあここまでくれば「こすい」の域越えて「きちがい」(遠州弁における)の部類だろうけど。
こういう輩の要求には絶対屈しない社会でありたいものだ。たとえ商売としてお客さま第一と唱えようとも。公共の場である事をわきまえるという意識を持たないことが自分らしく自分に正直に生きることだと勘違いしているのは間違いではないのかと。