遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「スースーする」と言っている。ひんやりして気持ちいい感じの時に使われる。
「スースー」だと肌寒い印象を遠州では受ける。「すやすやする」の感覚は例えば湿布薬を貼って効いている感じであろうか。
つまり「スースー」は気になるというか心地よくない状態を指すもので「すやすやする」だと心地いいというものに対して使うものという使い分けを遠州弁ではしているということ。男女共用。
例文
「暑くて眠れんよを。いきれるしい。」
(暑くて眠れないよ。蒸した感じもするし。)
「ほいじゃ氷枕して寝ない。そうすりゃあ頭すやすやして眠れるでえ。」
暫くして
「なんかスースーして眠れんよを。」
「んじゃ枕にもう一枚タオル巻いてみい。」
例文音声はこちら
共通語だと「すやすや眠る」といった使い方が殆どであろうが、遠州弁ではひんやりして気持ちのいいものに対してなら大抵の事に使われるというところが共通語との違いであろうか。共通語だと「すやすやする」は幼児向け言葉で「安眠する」という意味になるらしいが。
ネットの辞書では、静かに快く眠っているさま・(風などが)静かで快いさま。とある。
湿布薬がひんやりして気持ちいいさまを「すやすや」というのは辞書の説明からしたらおかしい事になるのだが遠州ではそう使っているんだからこれは方言ということになるのであろう。
使い方は「すやすやする」であり「する」を省いて「すやすや」だけだと快眠といった意味使いでしか使わないことになる。
「湿布が効いてすやすや」だと「湿布が心地よくて眠入った」ということになる。
「湿布が効いてすやすやする」でないと「湿布がひんやりして気持ちいい」ということにならないのである。