遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
訳すにはたと困る言葉である。
直で訳すと「というので」ということになるだろうが
共通語で近いのは江戸前の「てんで」辺りになるのだろうか。
「そうかってんで慌てて駆けつけたんでえ」
これが遠州弁だと
「そうかっつんでちゃっと飛んできたでえ」
みたいなものか。だとするとその訳は「~というので」ということになるのか。
でも「~というので」だと「つうんで」という言い方になり「~というのだ」だと「つうだあ」となることが多く、適切な訳という気がしない。
「てな感じで」・「てなもんで」の方がニュアンスとしては近いのかな。
例文
「うきゃうきゃぴっぴ ほげほげ~♪」
「このくそ忙しいだに何ご陽気に鼻歌なんか歌ってるよを。」
「嗤っちゃうっつんで。」
(嗤っちゃうよってなもんだ。)
「なにがよを。ついに気いふれただか?」
(どうしたんだ?ついに気でもふれたのか?)
「人減らいても仕事のやりようは変わらんだもんで結局二人分を一人がやってるのと一緒じゃん。で給料変わらんだらあ?でミスはするなだらあ?それ考えたら馬鹿らしくてやってれんくなった。」
「今頃悟ったあ。はあとうの昔に皆知ってるにい。」
(今頃気づいたのかよ。もうとっくに皆判ってることだぜ。)
「じゃなんでみんな普通に仕事してれるよを。」
「休憩室で皆読んでる雑誌見たら?皆転職調べてるじゃん。」
「あ、なるほどね。」
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