遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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非常に上手い・美味いという意味である。
うまい<どうまい<どんまいと変化する。
他には、うまい<馬鹿うまいと言う変化もある。
共通語的には、「ドンマイ」は野球などでミスをした人間にむかっていうセリフであるが、遠州弁の「どんまい」は物凄く上手い((美味しいもある)という意味である。
野球の観戦などで、ファインプレーをしたにも関わらずどんまいどんまいと騒いでる奴がいたら、そいつは遠州人である。
レストランでお店の人に料理の感想を聞かれてどんまいどんまいと答えたとしても決して次頑張ろうといってる訳ではない。
アクセントは共通語はDOnmaiだが遠州弁ではdonMAiとなる。無論共通語のドンマイも遠州人は使う。
「どんばええ」、「どん早ええ」、物凄く早いという意味である。
「どんばやい」という言い方も存在する。
例文
「なにようはあ帰ってきただか?えらくどんばやいじゃんか。」
(どうしたのもう帰ってきたの?物凄く早いじゃない。)
「どんばええらぁ?TV観たいもんあったもんで、ちゃっと帰ってきただよ。」
(早いでしょ?観たいTVあったから速攻で帰ってきたんだ。)
「そりゃええけんど、あんた、たのんどったもんはちゃんと買ってきてくれただ?」
(それはいいけど、ところで頼んでた物はちゃんと買ってきてくれただろうね。)
「おお、忘れちまってえ。そおいやそうだ忘れかあってた。」
(OH、忘れた。そういえばそうだった。完璧に忘れてた。)
「おおぃ馬鹿っ面!なにやってるよをもう。ちゃっと行って買ってきてやあ。」
(ちょっとお、何やってるのよもう。すぐ行って買ってきて頂戴。)
「かんべんしてやあ。TV始まっちゃうにい。」
(勘弁してくれ、TVが始まっちゃうから。)
「そんなの知らんよを。きんのううんっつったじゃんか。」
(そんなの知らないね。昨日わかったって言ったじゃない。)
「明日じゃかんだか?」
(明日じゃ駄目?)
「いいわけないらぁ。ほれ、ぶつくさこいとらんでちゃっと行くだよ。」
(駄目に決まってるでしょ。ごちゃごちゃ言ってないですぐ行きなさい。)
「しょんねえなぁ、じゃ行ってくるでえ、録画しといてよ。たのむにぃ。」
(しょうがないなあ、それじゃ行ってくるから録画しといてね、お願いだから。)
「ちゃっととんできゃ間に合うらあ録画しんでも。」
(急いでいけば間に合うよ、録画しなくても。多分。)
「間に合わすけえ。たのむで34チャン録画しといて。」
(間に合わないって。頼むから34チャンネル録画しといて。)
「はいね、わかったで行ってきな。」
(はいはい分かったから行ってきて。)
慌てるとろくな事がない、好事魔多しというお話し。決して鬼嫁と亭主の会話ではない。よくある普通の家族の会話である。
例文音声はこちら
「すっとんで帰る」なら共通語として通用するが「とんで帰る」で通用するのは遠州だけというお話し。意味は急いで・大急ぎで・早くとかいう意味。
ただし急ぐ早くと言う意味合いは「とんで」だけの話しであって、「とぶ」などの表現においては急ぐ早くという意味合いは存在しない。反論で共通語にもあるような「飛ぶように帰る」とか言い方があるじゃないかとつっこまれたら、ないことはないが普通「とぶ」だけじゃ意味なさないだろうと開き直るしかないけれども。尚、「あいつ急いでたよ。」を「あいつとんでたにい。」とは言わない。
例文 残業をしている会社員二人の会話
「わしはあ帰るでねえ。」
(私これで終わらせていただきます。)
「うそだらあ。まだ仕事終わっちゃいんじゃんか。」
(冗談でしょ!まだ仕事終わってないよ。)
「はあきりんないで明日だ明日!それよか今日見たいテレビあるだではあ帰るでえ。」
(もうきりが無いので明日にします。今日見たい番組があるのでそちらを優先したいので帰ります。)
「どうせ間に合わんらあ。」
(もうどうせ間に合わないんじゃないの?)
「バカこけ。ちゃっととんで帰りゃあ間に合うわあ。」
(いえそんなことはありません。大急ぎで帰れば間に合います。)
「そんなこといわすとお、まあちっとやってかまい。ここだってテレビ見て見れんこたあないじゃん。」
(そんなこと言わないでもう少しやっていこうよ。ここでもテレビ見ようと思えば見れないことはないんだからさ。)
「あんたねえ、よそでお呼ばれしてテレビ見て愉しいか?落ち着きもしんに。家でのんびりこんと見たいの。だで帰るでね。」
(お言葉を返すようですが、他所でテレビを見ても気を使ってしまって楽しめないでしょうが。家でくつろいで見たいんです。ではお先に失礼します。)
若干共通語訳バカ丁寧にしすぎたが意味はあってる。
例文音声はこちら
解釈はふたつ。まあふたつとも共通語であって特に遠州弁だと言い張れることではないのだが。
ひとつめは、最後尾・けつ・最下位と言う意味。ってあえて説明しなくても全国どこでも通用する言葉。遠州独特の「ん」をつけて「どんべ」という表現はあまり聞かないので存在しないと思われる。「どべ」は「どべ」。なので飛躍する意味とかニュアンスはない。(同じ意味でびりっけつが変化したもので「びっけ」という表現もある。)
「マラソン大会でどべ。」
もうひとつは、下手くそに「ど」がついて超下手くそと言う意味。「どべたくそ」を省略したもの。「どべた」の方が良く使われるのだが、「どべ」を使う人もいるということで。こちらは「どんべえ」という「ん」をつける言い方がある。ちなみにアクセント位置はカップそばうどんのどんべえ(DOnbei)とは異なりdonBEeとなる。
「あいつ大概のこたあ出来るだに、水泳だけはどんべえだに。不思議だらあ。」
下手くそ故に最下位になるわけだから、意味は違わないといえば違わないのではあるが、もとの言葉は違う筈。一応こういう使い分けは存在している。いづれもご愛嬌という感じであって決して非難するような物言いではない。
ただし(かっこ)内で述べた「びっけ」には多少中傷的なニュアンスになりやすい面もあるので使用の際は言われた相手が傷つかないようにする配慮が必要と思われる。
「どのように」という意味。
訳すとなると「どうやって」とするのが相応であろうか。
単純に「どうに。」となると、「どういう風にやるんだ(するんだ)。」という意味になる。非常に白けた感が漂う表現ではある。
実際使われるのは「どうにい」と「い」が付く事が多い。
「どうせすでえ・どうやるよう」だと決断を求めるニュアンスになるが、「どうに」の場合にはほとんど信用してない雰囲気が伴う。
例文
「さあ時間ないだで、ちゃちゃっと片付けて終わらせまい。」
「どうにい。」
「気合と根性。なんとかなるらあ。」
「呆れてものもいえんわ。」
例文音声はこちら