遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「ありがとね。」とか「ありがとない。」と礼を言われての返し言葉。つまり「どういたしまして」という意味の言葉。
これはもう完全に遠州弁に於いて死語で、知り合いのばあばに教えて貰った言葉。私も初めて聞いた言い回しである。ばあばのお母さんが言ってたと言っていたのでおそらくは昭和の前半辺りごろまでの表現か。
それとばあばから教わったので女性言葉なのは確かなのだが男言葉もしくは男女共用言葉なのかまでは不明。
どの程度のエリアで使われていたのかも不明。ちなみにこの表現は積志近辺に住んでた頃の話しだそうな。
例文(想像で多分こうであろうと)
「あんた きんのう ありがとね。」
(奥さん昨日は有り難う。)
「なんのやぁれ。ところでなにが?」
(どういたしまして。ところでなにが?)
「いやだやあ覚えちゃいんだ?畑に植わっとった葱おすそ分けしてくれたじゃん。」
(もう。覚えてないの?畑で作ってた葱おすそ分けしてくれたじゃないの。)
「作り過ぎてうちじゃ喰いおせんだで腐らいちゃかんもんで貰ってくれてこっちん助かっただよを。」
(沢山出来て余ったから捨てるのも厭だったから貰ってくれてこっちが助かっただけだよ。)
「またなんかお返しするでねえ。」
(また近いうちにお礼するからね。)
「気いつかわんといて。ホントにい。」
(そんな気遣いいらないよ。)
もちろん奥さん同士の会話なのでこれで変に真に受けてお返ししなければ別の意味でのお返しが待ってる事になるのだろう。
例文音声はこちら