遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
眠い・眠たいと言う意味。眠さを強調した言い方であろうか。
「どねぶいや」(物凄く眠いよお)
「ねぶたい目んこじあけて」(眠い目をこじあけて)
もっと方言チックにゆうと
「どんねぶう」(物凄く眠い)
「ばかねぶたくてはあ目えあけてれりゃせん」(とても眠たくてもう目が開けていられない)
一番眠そうに聞こえるのは
「ねぶた」か「ねぶ」
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根が腐る。根っこまで腐ってる。腐りきる。もう本当にどうしようもないと言う意味。
単純に草木に対して「こりゃ はあ 根腐っとるで切るしかないらあ。」(これはもう根まで腐っているから伐採するしかないよ。)というように使う場合もあれば
「あいつぁ はあ 性根(しょうね)までねぐさっとる だで 何言ったって無駄。」(あいつはもう心の底まで駄目になってるから、何言っても無駄。)のように人に対しても使う場合がある。
とにかく根底まで腐った状態ということである。
例文
「なんで全員一致なんかにするよを。多数決でいいじゃん。」
「そうもいかんでえ。会長さんがそうしてくれっつうもんで。」
「なんしょ反対しくさるあいつんいるだで絶対まとまりもへんに。」
「あいつぁねぐさってるでなあ。みんなして決めるこんなんしょ反対だでなあ。」
「ほんじゃさあ意見交換でみんなしてあえて逆の事言って。あいつそれにひゃあひゃあいったらゆうこんもっともかとゆうこんでそこで決採ればどうだかいやあ。」
「やってみるけえ。そうなったらそうなったでああたらこうたら言いそうな気はするだん。やらんよりかはいいかあ。」
「他の衆にも声掛けとかんとな。」
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「ねがる」。腐るという意味だと多くの遠州弁を紹介するサイトに書かれている。
知らぬは私ばかりなりの勢いである。相当一般的な遠州弁らしい。なので知らない自分は遠州弁を語る資格なしとていやはやなんとも。
質問であるが、まず「腐る」であればなんでも使うのであろうか。
例えば果物とかの食べ物とかの腐りには使うのだろうけど、「出番(お呼び)がなくて腐ってる。」とかいった拗ねてる・ふてくされるとかいう場合や「使わないので技術が腐る。」とかいう鈍る・なまるとかいう意味使いにおいても「ねがる」は使われるのだろうか。
ま、知らない者の強みで「お声が掛からなくてねがる」とかいうと「ネガティブ」+「る」の合体「ネガティブる」でそれの略したのが「ねがる」ということかと妄想で思いついて訳すと「お声が掛からなくて弱気になる」と言ってるのかあと考えてしまわなくもないな。勿論冗談。
ホントのところはどうなんでしょうね。
次に漢字にするとというか漢字で表わせるのか。
これについては想像もつかない。
次にいい意味使いで使われるのかよからぬ事という意識で使われる言葉なのか。
「これねがってるらあ。」と発したらいい具合になってるという意味使いで使われたりするのかそれとも使い物にならないとかで駄目だこりゃという意味使い専用なのか。両方の意味使いで使われるのか。
まあ腐るであって発酵ではないのだろうから駄目だこりゃという使い方なんだろうとはなんとなく思えるけど。
この三点、どなたか知ってる方がいたらご教授お願いしたい。