遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「ビリ」のこと。なんでこう訛るのか不思議ではあるがそう言う使い手は確かに存在する。全国的な言い回しなんだろうけど遠州でも使うよという事で記載。
私は使い手ではないのでどちらかというとおちゃらけというか照れ隠し的目的で使うものなのかという感じがしている。使い手当人はマジなのかどうかは定かではない。なにしろその真意を聞いたことがないので。
「どべ」とどう違うのかもよく分からないが大した違いはないのであろうか。多少「どべ」の方が自虐的な部分とどんくさい奴というニュアンスが強くなる勢いはあるが。「べり」の強調形であろう「どべり」が略されて「どべ」となったとも勘繰られなくもないところである。
ちなみに「びり」の言い方は思いつく限りでは、どんけつ・どべ・べり・最後・しまい・けつ・びりっけつ・どんじりとかが使われる。
例文
「やあまたべりやあ。参るやあ。」
(あ~あまた最下位だよ。滅入るなあ。)
「なにがあ。」
(どうしたの。)
「営業成績グラフ。」
「暇してる訳じゃないだら?いちんち中走し繰り周ってのこんならいつか芽え出るって。」
(サボってた訳じゃないんだろ?一日中奔りまわっての事ならいつか芽が出るって。)
「っつったって課長の説経がなあ。」
(とはいえ課長の説経がなあ。)
「席で言われる分にゃまだいいって。呑み連れてかれてぎゃあつくゆわれちゃいんだで。呼ばれてみいにホントありゃきついにい。」
(課長席で言われる分まだましだって。呑みに連れ出されてこっぴどく言われていないんだから。呼ばれてみなよあれはきついから。)
「らしいなあやあ。学校ん時みたくな体育館の裏に呼び出し喰らうのと一緒みたいなもんらしいじゃん。」
(そうらしいねえ。学生の頃の体育館の裏に呼び出されるみたいなのと同じ感じらしいじゃない。)
「確かに。似たようなもんだらなあ。っつうかねちねち度はそれ以上だら。」
(そうだよなあ。似たようなものだろうなあ。というかねちねち度はそれ以上だろう。)
「なんであんな追い詰めることするだかいねえ。仕事は楽しくしちゃいかんだかいやあ。」
(どうして人を追い詰める事をするんだろう。仕事は楽しくやろうというのを否定するのかなあ。)
「成果と結果を履き違えてるだかもしれんねえ。」
「不安からならまだいいけど脅迫観念で仕事するなあ嫌だなあ。」
「どこも一緒だら。そういう仕組みで世の中いごいてるだで。」
例文音声はこちら