遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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柔らかいと言う意味。
以前「やあこい」という記事を書いたのだが意味はほぼ同じで言い方の違いだけじゃないのかという事もありうるのだがなんとなくニュアンスが異なるので別記事で記載。
「やわ」には「柔」・「軟」・「和(らぐ)」という漢字が使われそれぞれ意味が異なる。
そして使い方としては共通語だと「やわな奴」とかいう軟弱的意味の使い方が普通であろう。
しかし個人的印象としての遠州弁ではむしろ「やあこい」の方が軟弱な印象を受ける。そして「やわこい」には「和こい」的な感じに受け取れる。したがって期待に反して柔らかい場合には「やあこい」を歓迎的な思ってた以上に柔らかい場合には「やわこい」といった使い分けをしているように思われる。あくまで個人的見解であるが。
ちなみに「やわかい」・「やあかい」という言い方がありうるが「やわかい」という言い方はしないように思われあまり聞いた事がない。
例文1(やあこいの使い方例)
「だいぶ道んじゅるくなってるけど長靴にせるだ?貸しちゃるにい。」
(大分道がぬかるんで来てるから長靴履いてく?貸したげるよ。)
「そうしたいとこだけえが、後ん気張ったとこ寄らにゃかんもんでえ。」
(そうしたいのはやまやまなんだけどこの後きちんとしたとこに出なくちゃいけないからいいや。)
「ふんだだこんこいたってはあ下がんこにやあこくなってるだでそれじゃこきたなくなってかえって入れんくなるらあ。」
(そんな事言ったってもう足元物凄く柔らかくなってるんだからその靴のままだと汚れてかえって入りづらくなるんじゃないの?)
例文2(やわこいの使い方例)
「やあなんか腹ん減ったでなんかない?」
(ねえお腹空いたなんかない?)
「晩餉のご飯の残りならあるけど、はあ飯んこわくなってるかも。」
(夕食のご飯の残りならあるけどもうご飯硬くなってるかも。)
「茶漬けで喰やあやわこくなるらあ。」
(お茶漬けにして食べれば柔らかくなるだろ。)
例文音声はこちら