遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁関連
「おおぼったいのです」と「はれぼったいのです」
と言われたらさてどうする?
レベル 日常茶飯事(ただし一部廃れつつある) 男女共用。
どちらも具合が悪い事を伝えている訳で、症状が重い時などでニュアンスを勘違いしたんじゃ済まされなくなることもあるだけにその違いは素通りできないものかもしれない。
と言っても、必ずしもこうであると決めつける根拠が無いので断言する事は出来ないがこういうものではなかろうかというのを人づて・ネットづてで聞いている。以下はあくまで推察であるので、誰か正解を教えてくれないものだろうか。
「おおぼったい」
むくみがあると言っている。ただし「ぼったい」は「気味」とうことであり「むくみ気味」もしくは「むくんでるっぽい感じ」とかいうものである。
尚、「体がだるい」・「体が重い」という意味で使われる事もあるそうな。これについては「はれぼったい」との関係性がなさそうなので今回は参考までにということで。
「はれぼったい」
腫れている。これも「ぼったい」なので同様に「腫れ気味」・「腫れてるような感じ」というものである。
ちなみに「はれぼったい」は「ぼったい」を取って「腫れてる」という言い方が出来るが
「おおぼったい」は「ぼったい」を取っての「おおてる」・「おおぼる」などという言い方は無く「おお」ってなんだ?と言われてもそれは分からない。
想像を巡らせるならネット辞書で「凡」(おお)の意の中に「ぼんやりしている様・ほのか」というのがあり「ぼんやりとしている」感じを指すのではと勘繰れる。瞼がむくんでぼんやりとしか見えないとか触ってもぼんやりとした感覚でしかないとかを指すのではなかろうかと。ま、あくまでも想像ですので。以前の記事では「負う」(傷を負うとかの負う)じゃないか?と考えたりもしたがどっちもどっちで説得力は薄いわな。他にも「覆う」・「被う」とかの「おおう」で「おおう」+「ぼったい」=「おおぼったい」とか。
想像はともかく「むくみ」と「腫れ」はどう違うのかというのを辞書で調べると
「むくむ」(病気などのために)内部に水分がたまり、からだ(の部分)が一体にはれた感じになる。名詞で「むくみ」。{浮腫むなどと書く}
「はれ」腫れること。
ってこれじゃよく分からない。これだけだと言葉的には「はれ」と「むくみ」に大した違いはないと思えるところ。
ネットで検索してみると、むくみは痛みを伴わない腫れを指すというのがあった。
お医者さんじゃないのでよくは知らないがこの違いは時として原因が違うこともあるらしく、治療するに於いては結構随分な違いらしい。
実際使ってる感覚からこの違い(使い分け)を考えると、いくつかのパターンが考えられる。
1.痛みの有る無しで使い分けてる。
痛み等の異常は感じていないが軽度の腫れ(むくみ)を感じるのが「おおぼったい」、痛みを伴って腫れてるが痛み等我慢できる範囲の様を「はれぼったい」、難儀な状態に至ってる(痛みが気になるなど明らかにおかしい)様を「はれあがる」・「はれてる」と使い分けている。
ただし痛みがなくても赤く腫れ気味な場合には「はれぼったい」を使う事が多いので厳密な使い分けではないのかも。
2、痛み云々とかではなく視認で使い分けてる。
赤く腫れてるような目で見て異常と分かる様を「はれぼったい」、見た目は特に異常は感じられないが腫れてる感覚がある様を「おおぼったい」と使い分けている。
この場合、痛くても見た目普通なら「おおぼったい」を使い、痛くなくても見た目がおかしいのなら「はれぼったい」を使うということもありうる。
つまり程度で軽度が「はれぼったい」でそれよりもなお軽度なものを「おおぼったい」と言うという使い分けてるとも言えそうである。
3、どちらも同じとして使い分けを特にしていない。地域によっては「おおぼったい」は使わず「はれぼったい」のみを使うというところもある。
例えば寝起きのむくんでる顔を見て「えらいおおぼったいじゃん。きんのうがんこ呑んだだらあ。」と言うか「えらいはれぼったいじゃん。きんのうがんこ呑んだだらあ。」と言うか。二日酔いの顔に対して「はれぼったい」を使うようなら3の使い方の人であろうし、「おおぼったい」という人なら1か2の使い手と想像される。
いずれにせよ「おおぼったい」を使う人は「はれぼったい」と使い分けをする人であることは確かであろう。なんでもかんでも「はれぼったい」と発する人は「おおぼったい」は使わないことも確かであろうか。って言い切るのはまずいな。そういう傾向にあるという事にしとこう。
ちなみに自分らのとこは3のなんしょ「むくみ気味」も「腫れ気味」も「はれぼったい」で通しゃいいだあという傾向であった。なので以前の記事においてはその違いはよく分からんとしたがちょっくら調べてるうちにこういう違いがあるように思えてきたので追記事とした。