遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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遠州弁関連
遠州弁といわれているが多分古い日本語だろう。
個人的意見
「そらつかう」・「そらをつかう」。
意味は「すっとぼける」・「しらんふりしてその場をしのごうとする」とするものであるが、その態度が見え見えとかモロ分かりと映るものを指す。
「そら」はおそらく「空々しい」の「空」だろうなと思われる。
ところでこれは遠州弁か?というお話し。
競馬用語でも使われてるようだし、おそらくは元共通語なんじゃないのかなと踏んでいるが定かではない。もっとも競馬用語での使い方は命令・指示を聞かないとかいったものらしいので意味使いは異なるが。
ところで競馬用語。他にも「こずむ」も存在しており遠州弁の要素が感じられなくもない。想像出来る事は遠州弁の使い手が競馬界に浸透させた・古い日本語が遠州弁と競馬界にのみ生き残った。このふたつが勘繰られるところである。
まあしかし、十中八九遠州弁とかではなく古い日本語の生き残りだろうな。ネットで検索してみるとところどころに共通語という扱いで説明書きされてるところを見つけた。ただし意味は「見て見ぬふりをする」といった具合で若干異なっているが。
つまり「人が倒れてたけどそらつかって通り過ぎた」といった言い方はしないという事。「人が倒れてたそうだけどあんた見なかった?」と訊かれ「見なかったなあ。」とそらを使った。みたいな使い方をするという違いである。
まあ元が共通語であっても遠州以外では使われなくなって遠州だけが使ってるということであれば十分「方言」という範疇には含まれるではあろうが。
例文
A「あ~あ、花瓶倒いちゃってえ。床ん水浸しじゃん。誰よこんなことしたの。」
B「だあれも自分だって手え挙げんねえ。そりゃそうか、どんじかられるに決まってるもんね。」
A「判ってるだでねえ、こん中の誰かがそらつかってるの。」
B「黙ってりゃ済むと思ったら大間違いだにい。後で分かった方が痛い目に遭うだでねえ。」
幼稚園とか小学校の低学年の時分によくこういう類いの先生の金切り音を聞いたな。家でも学校でも怒られるのはしょっちゅうな毎日だったのになんでとぼけれるものはとぼけてしまおうという意識が働いたんだろ。あの頃なら一個や二個叱られるのが増えたって大して変わらないのにね。
まあ毎回この世の終わりがきたと思っていた気分があって刹那的であったことは否めないが。