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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

「だに」の中級編

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「だに」の中級編

遠州弁関連

問題です。

以下の遠州弁を共通語に直せ

①「ゆやああげただにい」

②「ゆやああげただにい?」(要は語尾が上がる)

「だに」の初級としては

「だに」→「だよ」・「だにい」→「だよう」

「そうゆうもんだにい」で「そういうものだよう」と訳すことになると説明した。

で、中級編としては

「だに」→「のに」・「だにい」→「のにい」

というものがあるという事を紹介するものである。

「ゆやああげただにい」で「言えばあげたのにい」(①の答え)

「ゆやああげただにい。なんでゆわんかったよを。」

  (言えばあげたのにい。どうして言わなかったんだよ。)

無論音が同じというだけで「だよ」という意の「だに」とは別物であろうと。

で、で、ここで問題②の答え

「ゆやああげただにい?」としたらさてというので答えは

「言えばあげたんだよ」

「ゆやああげただにい?それゆわんかったもんであげんかっただよ。」

  (言えばあげたんだよ。それを言わなかったからあげなかったのさ。)

まあ「?」で疑問符調にしたのでこんがらがったかもであるが、疑問調に語尾を上げる言い方は「だ」を強調する言い回しなのである。

で、ポイントとしては、「だに」というのではなく「だ」+「に」であるということ。

「だに」でひとつという言葉は存在しない。だから「だに」といっても「だよ」となったり「のに」となったりいう違った意味使いになっても不可思議なことではない。

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