遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「あたりまなこ」漢字で書くと「当たり眼」だそうな。
意味は目につき次第・当り散らす目つきということだそうな。要は「がんをつける」ことなんだろうかな。
遠州弁と組み合わせると「あたりまなこであたけまくる」(片っ端からつっかかりまくる)
あたけるも古語辞典に載っていたがこれはまだ現役で遠州弁として残っている。
では、あたりまなこも現役かというと流石にそれはなかろうて。でも遠州弁の中に入っても違和感はない。
ところで「ちまなこにあたりまなこで眼を凝らす」とかいう使い方はあるんだろうか。
例文
「なんかしらんが さっきいから ちんぷりかあって あたりまなこんなって そこらじゅう どたけってて 始末におえん だよ。なんとかしてやあ。」
(なんでか分からないけどさっきからすねてて片っ端から当り散らしていて始末に負えないんだ。なんとかしてくれ。)
「わしにゆっても知らんよを。はあおえんなら警察呼ぶとかすりゃあいいじゃん。」
(私に言ってもどうしようもないよ。手に負えないんなら警察呼んだらどうなのよ。)
「馬鹿こいちゃかんて。身内110番してどうするよを。薄情だやあ。」
(なに言ってるの。身内を警察沙汰にしてどうするよ。薄情だなあ。)
なんか違和感ないな。でもこんな使い方はないから実際には「なにゆってるよを」とか言われて通じないけど。