遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
「伊達や酔狂で」(形だけやものずきで)の省略形と思われる。
「伊達」だけだと共通語では「派手や人目につくような行動や様子」とか「外見を飾ろうとする様子」とか言う意味合いでありこの場合で使われる「形ばかりの」という意味使いとは若干離れている。もちろん上辺のということでは同じ意味ではあるが。
これを遠州弁とするには随分と無理があるが、はしょってこういう言い方を全国的にしてるか疑問なのと、遠州では普通に使って錆びていない現役として残ってるということで一応記載。
例文
「あんたねえ。だてできたじゃないだで。頼み事あるなら言いなよぉ。でけるもんだったらやってあげるで。」
(あのねえ、形だけ取り繕うために来たんじゃないんだから、頼みたいことがあるなら言って頂戴よ。出来ることなら協力するから。)
「すまんねえ。急な入院で動けんくて。悪いだけど入院の保証人。名前貸して貰えんかねえ。」
急に入院なんかしたりして、近くに親戚とかが居ないと入院の際の保証人になってくれる人を探すのに大変な時があったりする。治療費踏み倒しをはじめとしたトラブルの際に必要なものであろうが、こういうことを頼める人というのは存外居ないものである。普通に社会生活していてさえそう感じるくらいだから引き篭もりとかで社会で他人と接していないと困るようなこういうことは結構あるものである。