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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

とっぽい

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とっぽい

辞書にはないので俗語の範疇(といってももう死語化してるやもであるが)であろうか。

ネットの辞書には記載があって

キザで不良じみているさまを俗にいう言葉。とある。

付随で茨城弁大辞典において

(不良っぽい感じで)イカしてる。(昔の流行語だと思われる)。とある。

となると遠州でというか自分たちが使っていたニュアンスと大分に異なるものである。

これを遠州独特と言い張るには無理があるところだが自分たちが使っていた「とっぽい」のニュアンスはひとことでいうと「お間抜け」。

もう少し細かくいうと、場の空気が読めない奴(浮いた奴)・タイミングがずれる奴(間の悪い奴)・発言・服装・態度などが的を得ない奴(頓珍漢な奴)とかを指す。(注、的を射ないではなくあえて的を得ないを使用してます)そしてその場に於いて先に挙げたような負の要因によって目立つ奴の事を指すものである。

つまり条件は浮いて目立つ事。しかもその目立つ理由は残念なもの。

浮いていても目立たなければ「どんくさい」・「どとろい」という表現になる。

「とっぽい」奴に対してその存在に嫌悪感や怒りの感情といったものは薄く「あきれる」・「関わり合いたくない」という感情の方が勝る。もし気に障るというものであるならば「むかつく」・「なまいき」という表現を使う事が多い。

辞書にあるような不良というニュアンスは無い。それが大きな違いである。

他の言葉言いかえるとなると「自覚の無い浮いた奴」とかでひとつの言葉としては思い付かない。こじつけ並に強いて挙げるとしたら「ひょんきん」か。まあ「ひょんきん」には「愛嬌」があるのでその「愛嬌」を抜いたのが「とっぽい」という事になろうか。

例文

「今度みんなで休みの日呑み行かすかあ。」

  (今度休みの日に皆で呑みに行こうぜ。)

「いいじゃん。で、だれ呼ぶよを。」

  (いいねえ。それで誰を呼ぶんだい?)

「うちらんとこの班全員呼ばすかと思ってるだけえが。」

  (自分の所の班の人全員呼ぶつもりでいるんだけど。)

「○○も呼ぶだあ?」

  (○○も呼ぶのかよ。)

「なんでえ駄目けえ。」

  (なんで?駄目なの?)

「あいつ服装とかとっぽいじゃん。仕事の時しか知らん衆らどんびきんなるにい。」

  (あいつの普段の服装とか浮きまくりじゃないか。仕事中の時しか知らない連中はどんびきになるよきっと。)

「確かにあいつ普段がんことっぽいでのっ。でもひとりだけ声掛けなしっつうのもあれだらあ。」

  (確かに普段のあいつは凄く浮いてるわな。でも一人だけ声掛けしないっていうのも問題あるだろう。)

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