遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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漢字で書くと「放る」。辞書にも載っているので方言ということではないが、使われなくなりつつある言葉であろう。遠州ではいまだ現役で使われているということで。
もっとも世代的には大分年齢は上での話しではあろうが。
意味は辞書等によると
(勢いをつけて)体外へ押し出す。屁・大便・鼻水等
とある。意味的にひねり出す的な使い方ということでは同じなので特に方言として変形している訳ではない。イントネーションも多分共通語と同じであろう。
鼻水については「洟を擤む」(はなをかむ)を使うので「鼻水をひる」というのはあまり聞いた事が無いが、屁と大便に関しては「屁をひる」・「糞ひってきた」とか使うし、それ以外にも遠州では小便に関しても「小便ひる」と使う。
用途としてはあけっぴろげとか豪快さを表現するための場合が多く。女性が使う言葉ではない。
似たような表現では一発噛ますとか屁を噛ますという使い方の「かます」(噛ます)というのがあるがこちらはどちらかというと見せつけるみたいな印象を受けるので似て異なるものであろうか。
例文
「暫く居んかったじゃん。どこ行ってたよー。」
「糞ひってきた。」
「きったねえなあやあ。ちゃんと手え洗っただらなあ。」
「おうよ!当然じゃん。ついでに顔も洗ってきたわい。」
「にしちゃあ、鼻毛出てんぞ。鏡見るらあ普通。」
「見んでも洗えるわあ。嘘じゃないでねえ。失礼しちゃうやあ。」
「わかったで鼻毛しまいない。ぶしょったい。」