遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
ドラマの感想ではありません。
三河弁が炸裂してるドラマということで
遠州弁と三河弁の違いを勘繰ってみようかという内容。
今回は一点に絞って「だに」の使いどころの違い。
状況
生徒がとんでもないことしでかした(わいせつ物陳列した)為に周囲が騒然としている。顧問の先生がその場をなんとか収めようとやっきになって(慌てて)る際においてのセリフ
「お前は退部だに。退部だあ。退部だに」
遠州弁的解釈だと
「お前は退部だよ。退部だあ。退部だよ」
と大層冷静に言ってる風にととれる。語調を荒げたとしても「だぞ」といった感じで慌ててる(興奮してる)風には聞こえない。遠州弁ではこういう騒々しい状況において「だに」は使わないかなあと思えた。
こういう状況では遠州弁だと
「やあ、ばかっつら。おめえなんか退部だあ。退部。退部だでねえ」
とかになろうか。
つまり遠州弁の「だに」(だよ)は相手を説得というか納得させようといったもので有無を言わさずこちらの意を通すような場合には用いられない。
「だに」が使われるとしたら「お前やったこんは退部もんだに?なあ、わかってるだ?」(お前のしでかしたことは退部に値するぞ。それを分かっているのか?)といった使い方になろうか。
「だら」も違うが「だに」も遠州弁と三河弁はそのニュアンスが違うらしい。
ちなみに、三河弁と言っても豊橋の衆に聞いたら岡崎の方とでは同じ三河弁でも違うからと言っていた。もちろんたくさんの衆に聞いた訳ではないのでそうだと断定できるものではないが。