遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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ネットで検索すると色んな地方の方言としてヒットする。方言というよりほとんど俗語という範疇じゃないのかとも思えるのだが。
遠州でも使われているということでその使い方を記載。
例えば「あそこらへん」だと、「大体あそこ辺り」と大まかに示す使い方。
共通語に直す際には「らへん」を「辺り」と訳すことになるのであろうが
注意すべき点は、共通語の「辺り」は付近という意と近辺という意の二種類使いであり、「らへん」は付近の意でしか使わないというのが遠州での使い方。
付近はその場所及びその近くということで「らへん」と同じであるが
近辺はそこから余り隔たっていない範囲の所とあって
近辺という意での例えば「浜松辺り」だと浜松は含まれないということであって普通の場合「らへん」はそういう使い方はしないので注意が必要であろう。もっとも海外に居て日本のどこ?と訊かれたりしてのという大きな話とかいうことなら有り得るところではあるが。まあ日本国内に於いては使う言い方ではなかろう。
遠州弁で近辺と言いたい場合には「近く」で「浜松近く」・「浜松の近く」または「傍」(そば)と言うのが普通であろうか。って方言でもなんでもないけど。
まあなにしろ「浜松らへん」という言い方は使い方によってはなんかおかしい場合があるのである。
範囲の違いについては
「消防署らへんで待ってる。」となれば消防署の周りぐるりと判断されるが
「消防署近くで待ってる。」となると大抵「近くってどこよを。」とつっこまれることになる。
こうしたことから「近く」の範囲は広めで「らへん」の方が範囲は絞られる使い方と考えられる。
使いどころということでは
目的地が家や店といった固定(不動)のものであるなら
「消防署らへんに在る。」というのではなんか変で「消防署の近くに在る」でないとという事になる。共通語でなら「消防署の辺りに在る」でも違和感はないであろうが。「らへん」だと消防署も含むからであろう。
待ち人といった移動するものであるなら先にも述べたが
「消防署らへんにいる。」というのが普通。これが「消防署の近くにいる。」となると大抵「『近く』ってどこよを。」とつっこまれる。先にも述べたが範囲が広すぎると感じるものである。
説明の仕方がちょっと上手くいっていないが、まあこんな感じである。こういうのが全国どこでもそうなのかは分からないが遠州弁においてはこういう使い方が一般的と思われる。