遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「まい」と「まいか」を取り上げるのがこれで何度目かというのを数える気すら湧かないくらい記事にしているところだが、何故かまだ述べ足りないというか言い方を変えての説明をすることが出来る。それほど奥が深いというか一筋縄ではいかないというか。
「まい」を「いこう」。「まいか」を「いこうか」として訳す(置き換える)ことができる。
「濡れていこう」→「濡れてかまい」
「濡れていこうか」→「濡れてかまいか」
といった風に。さらに共通語の方を略して
「濡れてこう」・「濡れてこうか」としたほうがより「まい」と「まいか」の言い方に近くなる。
ただしこのように変換できるというのであって上の例文での共通語と遠州弁とのニュアンスが同じものかというとそうではないとこがややこしい話しではある。実際共通語でのニュアンスを遠州弁にすると
「濡れていこう」→「濡れてきまい」・「濡れていこうか」→「濡れてきまいや」・「まいね」・「濡れてくかあ」
「濡れてこう」→「濡れてっか」・「濡れてこうか」→「濡れてかっか」・「濡れてきまいに」
とする方が自然であり「まい」・「まいか」を使うと改まってなんだよという感じになる。つまり
「濡れてかまい」→「濡れていくことにしよう」
「濡れてかまいか」→「濡れていくことにしようじゃないか」
と訳すとしっくりくるのではなかろうか。よそよそしいとまではいかないが距離をおいた言い回しに聞こえるところである。
他の地域の人からみたら「まい」・「まいか」は変に馴れなれしく聴こえるものらしいが、どっこい当の本人達からしたらどちらかといったら改まった言い方と聴こえる。
それが「まい」と「まいか」である。という一面もあるのである。