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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

冗談ポイにい

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冗談ポイにい

自分が使うわけではないのだがそう言う使い手がいて、なんか新鮮だったので。方言という範疇ではないだろうけど地方性があるかなと思って記載。

この言い回しが広まっているのかどうかは定かではないが女性の方がそうのたまわっていて面白かった。「冗談ポイ」なら全国的かもしれないが「にい」がつくとこれは遠州の表現しかあるまいて。「にい」がつくと柔らかい感じになってまろやかになる。まあつまり角が立ちにくくなるということであるが。

意味が、「冗談っぽいよそれ」というのと「冗談はポイ(棄てる)だよ」というのとどちらとも解釈出来る。

「ポイ」という言い方は幼児に向けて発する言葉なので育児の真っ最中であることもあってついいつも家で言ってる言葉が出たのかなとも思える。

厳密に言えば「冗談ポイだにい」が理屈に合う遠州弁であるが子供に対しては「ちゃいしなさいちゃい」とか「おんぶ」・「おんり」とか繰り返したりはしょって言うことが的確に伝わる第一歩なので間違いではないと思われる。

同じような言葉で「ちゃい」があるが「ポイ」との違いは「ちゃい」が「棄てなさい」で「ポイ」が「棄てようね」といったニュアンスの違いがある。

「冗談ちゃいにい」とかいう言い方は「ちゃい」(命令)と「にい」のニュアンスとが合わないのでおそらく存在しないであろう。

もうひとつの「冗談っぽい」という方は、「んっぽい」をきちんと発音しにくいので言い易くするために「っ」がはしょられて「冗談ポイ」となるというもの。こういういうのは自分だけじゃなかったということかも。意識してないけどもしかしたら自分も無意識でそう言ってる(聞こえてる)のかなあという気にもなってくる。

例文

「今日残業してってやあ。」

「冗談ポイにい。ちゃっと帰りたいだで勘弁してやあ。」

「ほんじゃあ明日は。」

「明日も無理だやあ。」

「じゃ いつならいいだあ。」

「きんのうなら。」

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