遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「ミスしただろ」と言っている。男女共用の表現。
「ちょんぼ」という言葉は別に方言でもなんでもない全国的に通用する言葉であるが、「ちょんぼ」を「こく」という表現が遠州弁っぽいかと。
共通語なら「ちょんぼした」というのが普通であろうか。軽い遠州弁だと「ちょんぼしたらあ」になるのでこれなら多少なりとも共通語に近くなる。
「したらあ」だと囃す感じ(したでしょ)になることが多いが「こいたら」だと後ろ指指すような指摘(しただろ)という感じになることが多い。
「こく」は漢字で書くと「放く」と書くそうでネットの辞書では「言う・するなどを卑しめていう語」と説明されている。
遠州弁使いとしては「卑しめて」なぞ全くしていない濡れ衣のような説明であるがそれ故に遠州弁は汚いとか言われてしまうのだろうか。そりゃあまあ褒める時に使うことはあまりないけれど親愛の情という親しみを込めた言い方という扱いもあるといのが遠州弁の「こく」であろう。
本当に追求・糾弾するような場合には「おめえなにやってくれただあ」・「なにしてくれるだあ」とかいった言い方になる。
例文
「おっかしいなあ いごきゃへんじゃん。」
(おかしいなあ動かないぞこれ。)
「いごかんわきゃねえらあ。きんのうはちゃんといごいてただで。」
(動かない訳ないだろうよ。昨日はちゃんと動いてたんだから。)
「おめえなんかちょんぼこいたじゃねえらなあ。」
(お前なんかミスしたんじゃないだろうなあ。)
「なんでわし疑うよを。随分じゃん。」
(ひどいなあなんで俺を疑うんだよ。)
「だってきんのう最後いぜってたのおめえだら。」
(昨日最後にこの機械操作したのお前だろ?)
「いぜくっちゃいんて。掃除当番だもんで拭いたりとかしてけっこくしただけだもん。」
(操作なんかしてないって。掃除当番だから拭いたりなんかして掃除しただけなの。)
「いちおお聞くけどもとのコンセントわあ。」
(一応聞くけどもとのコンセントはどうした?)
「抜いたよを危ないで外さんとかんじゃん。」
(そりゃ勿論抜いたさあ。でないと危ないじゃないか。)
「で、もどいただ?」
(それでちゃんと戻したか?)
「・・・・・いんやあ。」
(そういや差してないな。)
「やあばかっつら。やっぱてめえちょんぼこいてけつかるじゃねえかあ。」
(おい。やっぱお前の間抜けのせいじゃねえか。)