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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

さんざっぱら

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さんざっぱら

よく使う言葉なのだが、じゃあ共通語に訳せとなるとはたと困る言葉である。そもそもこれ自体共通語だからだろうな。

「さんざっぱら使っといて」だと「使うだけ使っといて」と訳すのが妥当か。

「さんざっぱら痛い目に逢った」なら「散々痛い目に逢った」となるので、「散々」という訳で良いのかなと思えなくない。

「さんざっぱら三方っぱらで迷った」だと「これでもかというくらい三方原で迷った」という訳になる「さんざっぱら」。「散々」としてもおかしくない。

検索してみると、群馬の方言でもあるようで、「甚だしい様・量や回数が多い様」と説明されている。分布的には関東辺りの方言とされてるようであるが遠州でも使われている言葉である。意味的には大体そうなので多分同じ用法であろうと思われる。

広い地域にわたる表現であるが「~っぱら」という言い回しは非常に遠州弁っぽい感じがする。

例文

「なにようさんざっぱら売れ売れっつっといてこんだあ売るなだ?」

  (なんだよ。あれだけ売れ売れって言っておいて今度は売るなってどういうことだよ。)

「しょんないじゃん。生産追いつかんっちゅうだもん。」

  (しょうがないだろ生産が追いつかないって言うんだから。)

「えらいさんはなに考えてるよう。売る方の身にもなれっつうだよ。」

  (お偉いさんは何考えてるんだ。売る方の身にもなれっていうの。)

「まあそおいわすとお。何もまるきし売るなって訳じゃないだで。」

「おめえなあ。ひたすら頭下げてきて、こんだあ売れんじゃ信用なくすにい。」

例文音声はこちら

夢見たいな話しである。例だから幾らでも書けるけど。

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