遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「銭」(ぜに)。お金の事であるが、これは遠州独特でもないし若い衆は使わないのでまあ方言というより名残りの言い回しということであろうと想像される。女性が使うことはまずない男言葉であろうか。
お金の事を口にするにおいてそこはかとなく後ろめたさというか恥じらいが籠もる印象になる。つまり訳すと「恥ずかしながらお金が・を」という感じであろうか。
露骨にお金がどうのこうのと言うに憚る時に使う照れの籠もった表現として使われることが多い。繰り返すが年寄り言葉に近いもので若い人達はまず使わないであろう。
他には「お足」という言い方もあろうが流石にこれを日常で使う人は稀というかいないだろうな多分。時代劇の中での用語か。
例文
「なに殊勝に残業してるでえ。」
(何で殊勝に残業してんだい?)
「いんやあ。欲しいもんあるもんでおぜぜ稼がんとなっと思ってやあ。」
(いやあちょっとね欲しいものがあるもんだからお金稼がなくちゃと思ってね。)
「何買うよを。」
(なにを買うんだい?)
「そりゃいいとこまんじゅうでえの。」
(そりゃあちょっと内緒だな。)
「てんめえ、ぶっさぐるぞガキじゃあるまいし。」
(おい子供相手なみたいな口ぶりしやがってなんだよそれ。)
「嘘嘘。いやのっ。車そろそろ替えすかと思ってやあ。」
(冗談冗談。いやね、車をそろそろ買い替えようかと思ってね。)
「そりゃそりゃ気の遠くなる話しでご苦労なこって。」
(それはそれは気の遠くなる話しだこと。まあ頑張ってよ。)
例文音声はこちら