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遠州弁の箱

遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります

ちょっくら

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ちょっくら

最近は死語化しつつある感じのする「ちょっくら」。まあ全国的に通用する表現でこれを遠州弁の中にいれるというのは無謀なことではあるが。

大雑把に訳せば「ちょっと」という意味使いであろうか。最近は「ちっと」・「ちいと」が替わってよく使われている気がする。なので今はどちらかというとじじばばの言葉というイメージがする。年配の人はよく使ってたなあそういえば。

その他の意味として(ネットで検索してみたところでは)「少し」という意味とも説明されているところがあったけれど、「少しの間」というなら分かるけど「少々」とかいった意味はないので、地域によって違いがあるんだろうか。うちのとこではあくまで時間の経過の短さを表わすのみで「少し」という意味で使う人はちょっくら見かけんけどね。

この表現の効能は「戻ってくる」というニュアンスが多めに含まれるところであろうか。「ちょっくらいってくるでね」だと「行って戻ってくるからね」という風に聞こえる次第。それと「ちょっと」だと「すぐに」みたいな大して時間を要しない感じに聞こえるが「ちょっくら」だと「ほんの軽い気持ちで」とかいった気負っていないということを感じさせる。そして「ちょっくら」には「すぐに」という印象は薄く時間が掛かるような場合にも使われる。

よりハードにするなら「ちょっくらちょっと」

「ほんのちょっくら」とかいう使い方があったかどうかは記憶にない。

記憶にあるのは「なんしょちょっくら」・「ちょっくらちょっと」とか。

例文

「なんか外んきぜわしないやあ。なにんあっただかいねえ。」

  (なんか外が騒々しいねえ。何があったんだろ。)

「わしん ちょっくら いって みて こすか。」

  (自分ちょっと行って視てこようか。)

「駄目だよあんたじゃいったっきりで戻ってきやせんくなるだで。」

  (駄目だよあんたじゃあ行きっぱなしで戻ってこないんだから。)

「失礼しちゃうやあ。戻らんかったことありもしん。」

  (随分だなあ。戻らなかったことなんかないじゃないか。)

「あんたのちょっくらって人と違いすぎるだよ。」

  (あんたのちょっとは長すぎる。)

例文音声はこちら

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