遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「つっ立ってないで」と言っている。「言ったっていうので」又は「と言ったというから」とかいうのも有るがそれはまた別の話しで今回は「つっ立ってる」という方でのお話し。といってもただの言葉遊びだけど。
「つったってる」は共通語なので方言ではないだろうが。「つったつ」という使い方は遠州ではまずもって聞かない。殆どは「つったって」である。
辞書による「つったつ」は、勢いよく立つ・まっすぐ立つ・何もせず立ったままでいるという三つの意味が書かれてあるが遠州では何もせず立ったままでいるという意味だけが「つったって」という言い方で使われている。
「つったってる」使いどころは別世界に行っちゃってるようなぼ~っととかよそ見してるとかに限らず、何か言いたそうにしてるとか縄跳びの縄の中に入れなくてうろうろしてるとかのようなタイミングやチャンスをはかれなくて固まってるようなもじもじしてる場合にも「つったってる」という言い方をする。
こういう言い方で他に近いのは遠州ではあまり聞かないが「ぼったつ」という言い方があるそうな。「ぼ~と立ってる」つまり「ぼさっとしてる」という意味であるが。おそらく駿河方面の言い回しなんだろうかな。でもホントたまあに聞いたりもするので遠州にも使い手は存在するのであろう。でもあくまでも個人の印象だが「ぼっ」という言い方は「勃」をイメージするのでむしろ元気よくという印象を受けることの方が多いのではないかとも思えてくる。
遠州ではどちらかというと「つったってる」という言い方の方が主流な勢いを感じる。
言葉遊びとしては
「あいつぅ足つったつってつったってけつかるつってるけどそうゆうおめえもやあ自分手え止めてつったってるだけだではしはしいごけやあ」
(あいつ足がつったとか言ってぼさっとしてやがるとか文句言ってるけどそういうおまえもなあ自分の手が止まってつったてるじゃないかはきはき動けよ)
例文
「やあこんのくっそ忙しい時につったってんじゃねえよ。」
(おいこの忙しいときにぼ~としてるんじゃないよ。)
「だってなにやっていいだか分からんだもん。」
(だって何していいのか分からないんだもの。)
「こうゆうときゃあなあ。○○みたくうろちょろしてりゃ多少は許せるだあ。」
(こういう時はさあ○○みたいに忙しそうな振りしてれば多少はムッとせずに済むもんだ。)
「おせえてくれりゃあなんかやらすだけえが。」
(教えてくれればなんかやるんだけど。)
「おせえてる暇んないしミスこかれても敵わんで今日はきぜわしそうにしてろやあ。ええで。」
(教えてる暇がないしミスされても敵わないんで今日は忙しそうにしててくれ。それでいいから。)
「ほんじゃ○○さあ見習やあええだ?」
(それじゃあ○○さんを見習えばいいの?)
「それはそれで参るなあ。ああゆうのはふたりもいらんだ。あんなの二人もいたら余計怒れてくる。」
(それはそれでなんか厭だなあ。ああいうのは二人もいらないよ。あんなのが二人もいると余計に怒れてきちゃう。)
例文音声はこちら