遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
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「なしにするかあ」だと「なかったことにしようよ」と言っている。
別に方言でもなんでもないところであろうが「なかったこと」・「止め」というよりも「なし」で済ます傾向が顕著なのに地域性があるかなと思って記載。男女共用。
「なし」という言い方には「ご破算」・「中止」・「うやむや」・「下りる」・「再検討」とかいう意味合いで使われる。よりきっぱり言いたい場合には「やんめ(やんぴ)にしまい」などがある。
「止め」というよりも弱い言い回しで相手にお伺いを立てている勢いになる。相手に反論されると参るなあといった弱気・下手(したて)なニュアンスを感じる。つまり頼み込むという勢いが強まる。「あれなしね」・「なしにするでねえ」とかいう言い方でもそういう勢いは少なからずある。つまり反論する余地を残しているという感じに聞こえる。
例文
「こないだゆった話しさあ。あれなしにするかあ。」
「なんでえ、どうかしただけえ。」
「それがさあ。幹事として言わしてもらうと目的地あそこにすると予算が足らんだよ計算するとを。」
「なによをそれ、こないだ積み立てたので十分だっつってたじゃん。なんでよを。」
「しょうがないだよを。先週余分な出費しちゃっただもんでえ。」
「なによを余分な出費って。」
「旅行用のカバンでかわいいのめっけたもんでつい買っちゃっただよ。」
「なによをそれって横領じゃん。」
「ふんなこたあないよを。自分の積み立てた分使っただもんでえ。横領じゃないでねえ。」
「なら、自分行けんだけだもんで他の衆行けるならあんたなしで話し進めてくれりゃいい話しじゃん。」
「だってえせっかく旅行カバン買っただもんで使いたいじゃん。わしも行けるとこにしてやあ。」
「知らんよをそんなの。知らん知らん。」
例文音声はこちら