遠州弁を集めています 主に昭和の遠州弁で今は死語となってるものもかなりあります
個人差は大きくあろうが、「馬鹿野郎」を遠州人が心を込めて発するとよくこうなるという情景に出会った事が何度かあるのである。おそらくは男女共用だろうな。まあここまでくると方言でもなんでもないところであるがまあご愛嬌ということで。
男言葉では「ばあろを」というのもある。
決して酒とかに酔ってろれつが回らなくなっての物言いではなく感情のほとばしりから急くことによるものからくるものである。
ちなみに急いで制止したいような場合には「やあばかっつら」を使うので「ばかあろお」には即時性はあまりない。したがってすぐ反応することよりもまず相手が何に対して「馬鹿野郎」と言っているのか理解することが重要となる。
「おいちょっと、危ないよ」というのを「ちょぉ、やばいにい」というのと同じ傾向だろうがとにかく早く言おうとする場合の言い回しであろう。しかしそれは先にも書いたが緊急性からではなく感情が先走りしていての早く言おうとするからである。普通こういう場合は怒りが先ということはないので手が出るとかいうことはない。筈。
例文
「ばかあろを。おんしゃあなにやってけつかるだあ。」
「そんな言い方しんだっていいじゃん。ひどいやあ。」
「なにょうこくだあ。だまってりゃまだやってたらあ。やたらくしゃぼっち押して爆ぜたりしたらどうしてくれるだあ。」
「いまどきそんな機械なんかないよ。」
「なんしょ知らん癖にいぜくりまわすじゃないだあ。」
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